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「ごめん電話してくる…ね」
とにかくベッドから出よう。
今帰るとなれば、藤ヶ谷さんに送ってもらうことになってしまうから…さすがにそれはできないけれど、せめて残りはソファで過ごさせてもらおう。
F「こんな時間に？」
「うん。大丈夫だから」
多分今日は俺がいないからゲームしてる…はず。寝ていたとしても怒られやしない。朝まで返さない方が怒られそうだ。
F「北山さん、愛されてるね」
二階堂にも…そんなことを、よく言われる。
周りから見たらそう見えるのか。
それとも、俺が素直に受け取れていないのか。
「そう…かな、笑」
小声でそれだけ言って、スマホを持って玄関まで離れた。
「もしもし…」
予想通りこんな時間でも繋がった電話に、怒っていないか恐る恐る声を出す。
T『ミツ？！友達の家いる？』
大きな声に驚いたけれど、怒ってる声色じゃなくて安心した。ただ焦っている感じ。
「う、うん…ごめん俺寝ちゃってて、友達がそのまま寝かせてくれてて」
T『よかった〜まあそんなことだろうと思ったけど、連絡つかないから心配したよ』
「あ、うん…ごめん…」
T『明日帰ってくるよね？』
「うん…帰るよ」
T『りょーかい！じゃあまた明日ね。おやすみ』
おやすみ…と電話を切る。
たまは優しい。俺の体調のこととか以外で怒ってるところをほとんど見たことがない。
でも、友達の家に居ることに対しては怒らないんだなんて思ってしまった。
なんでご飯食べてくるだけと思っていたのに、帰ってこないの…とかさ。
そういえば、たまと違って俺は交友関係が広い方だけど、嫉妬されたことはない。
縛られたい方じゃない。そういうのは嫌い。
たまと出逢うまでは、そう思っていたはずなのに
なぜ今はこんなにも、女々しいことを思ってしまうんだろう。
F「北山さん？電話終わった？冷えるよ」
「あ、うん」
F「怒られなかった？泊まるなんて言ってなかったでしょ」
そうだよな。
普通の恋人なら怒るよな？なんて
藤ヶ谷さんの発言で、また思ってしまう。
「怒られ…なかった」
藤ヶ谷さんが、心配そうな表情で俺の顔を覗きこむ。
F「じゃあなんでそんな顔してるの？」
「へ…」
F「寂しがり屋なんだね」
あーほら冷えちゃってるなんて言われて。
そのまま手を引かれ、ベッドへと入れられる。
寝よーと言って藤ヶ谷さんが隣でまた目を閉じた。
俺は…ソファに移動できなかった。
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櫻弓 想(プロフ) - mi-chanさん» コメントありがとうございます！玉北にうまくいってほしい人と、藤北を応援する人で別れるところですね🤣ニカちゃんは、ガヤさんのことを怖いと思っていたばかりに優しくされて落ちちゃったようです（笑）メランコリーはガヤさんが一番罪な男です😅 (2022年5月18日 9時) (
レス) @page39 id: 03403d3789 (このIDを非表示/違反報告)
mi-chan(プロフ) - いい感じに面白くなってきました！このままお互いくっついちゃえばいいのにって思っちゃいました（笑）でもニカちゃんが意外…続きが気になります！ (2022年5月18日 2時) (レス) @page37 id: fa52f3ba38 (このIDを非表示/違反報告)
櫻弓 想(プロフ) - nanacoさん» nanacoさん！コメントありがとうございます。藤ヶ谷さんにはどんどん暴れていただいて、読者様に一体どっちを応援したらいいのかわからなくなってもらうのが筆者の狙いでございます（笑） (2022年4月5日 22時) (レス) @page1 id: 03403d3789 (このIDを非表示/違反報告)
nanaco(プロフ) - 急展開！玉ちゃん急に冷たくなっちゃってどうしたんだろう…でも今こそ藤ヶ谷さんの付け入る隙ですよね…( ；꒳； ) どちらを応援したら良いのかここまで分からないまま読むのは初めてです😂優しくなった藤ヶ谷さんに気持ち寄ってます🥲 (2022年4月5日 7時) (レス) @page6 id: 4381ad5f86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫻弓 想
| 作成日時：2022年4月5日 2時
