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惹き込まれると同時に「たま」という同棲中の彼女の存在に酷く嫉妬しながら、諦めなきゃと言い聞かせていたのに。
「北山さん…大丈夫？」
K「ん…」
食堂で「たま」の話をしていた二人の声を盗み聞きしていた時、北山さんが恋人と同棲していることは確定していた。
でも、なんだか「たま」に関する内容が男っぽい。
いや…北山さんの恋愛対象が男なのかもって思いたいから、そう聞こえるだけか。
気になる…気になる気になる気になる。
彼女は過去に何人もいたが
本気で人を好きになったことは…正直ない。
経験不足な俺が気になりすぎて空回りした結果
「たまって猫？」なんて変な質問をしてしまった。
これなら、彼女と同棲してるの？ってストレートに聞いたほうがまだマシだった。と後にとても後悔したものだ。
2 『ミツ先輩、男友達とルームシェアしてるんです』
たまに連絡しようかと言う二階堂に、何も知らないフリをしてたまの存在を聞くと、二階堂はそう言った。
話が合わない。どっちが嘘をついている？
何故嘘をつく必要がある？
いや…嘘なんてついていない。
そういえば、あの日たまの存在を聞いた時、君は�猗狃��瓩覆鵑動豸世盡世辰討い覆�った。
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「たまっていう彼女と同棲してるんじゃなかったの」
君の魅力と、君への�爐發靴�したら�瓩粉�待は
どんどん俺をおかしくする。
K「…ん？うん…」
あぁ、嘘だ。
「二階堂がたまのこと、ルームシェアしてる男友達って言ってたよ」
固まる北山さんを見て嫌になる…と同時に期待が高まる。
好きな人を困らせたくない。のに困らせずにはいられない。
「着きましたよー」
タイミング悪く到着し、スマホのQRコードから会計する。
K「俺払うから…」
そんな声と同時にピッと会計が済んでしまった。今の時代は便利である。
「払わせるわけないでしょ」
K「いや…俺女じゃねえんだけど」
タクシーに乗ってる間に、酔いも苦しさもマシになったのか
降車するとそんなしっかりとした口調で話しながら、現金あったかなとカバンを探り出した。
同じキャッシュレス派なだけで、嬉しいと思ってしまう。
「性別じゃない。好きな人には払わせないよ」
K「…あ？」
男らしい口調とはかけ離れ、固まる北山さんの表情は
どんな女性よりも可愛い。
俺らの間を冷たい夜風がすり抜ける。
そんな間さえ、埋めたいと思ってしまう。
やはり、これは恋心で間違いないようだった。
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櫻弓 想(プロフ) - のこさん» はじめまして！コメント気づくの遅くてすみません🥲どきどき読んでいただきありがとうございます！！ご期待に添えるような作品になるよう頑張ります！ (2022年5月15日 20時) (
レス) id: 03403d3789 (このIDを非表示/違反報告)
のこ(プロフ) - もしかしてはじめましてかも。いつも楽しみにしています。次の展開にドキドキしてますが北山担としては北山くんが愛されてるのが嬉しいです。みんな幸せになりますように (2022年4月2日 7時) (レス) @page50 id: c027cef8fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫻弓 想
| 作成日時：2022年3月12日 21時
