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藤ヶ谷さんのトンチキ行動以降、俺はヤツとの関わり方がわからなさすぎて、二階堂の件は見送り…。
藤ヶ谷さんのスタイルはずっと変わらないし
二階堂も怒られては凹んで俺に縋ることを繰り返している。
F「千賀ー、これ間違ってる。こーゆーの何回目？」
S「あー！ごめんなさーい！」
ただ…様子を見ていると、藤ヶ谷さんは千賀に向けてもその態度だし、その態度に対して千賀はこんなかるーい感じだけど
藤ヶ谷がその千賀の態度に対して何か言うことはないし…。
冷たい態度やきつい言葉にどうやら悪気があるわけでもなければ、意地悪したいわけでもないし、これが彼の通常運転だということがわかってきた。
千賀はそれをわかってるから、平気そうだし
俺のことも助けてくれたことも含めて、やっぱり本当はいい人だから慕われてるんだろう。
まあ…あとは、営業スマイルしてくれたらいいんだけどな
ってだけの話。
「うーん…(笑)」
しかし…いい奴なのかどうかはさしおき、気難しい奴であることは間違いないみたいだ。
今日は会社の歓迎会。
そもそも参加さえしようとしなかった藤ヶ谷さんを、無理矢理誘ってやってきた。
でも、周りの先輩に話しかけられたってツーンとしてるし面倒臭そうな態度が隠しきれていない…。
「藤ヶ谷さん…これからお世話なるかもしれないからさ
ニコニコしといて悪いけど」
F「それができないから、行かないって言ったのに
北山さんが連れてきたんでしょう」
「まあ…ね、はい。ソウデスケド…。
でもさ、うちの部署に若いエリートが神奈川から来てるって知れ渡ってるわけだし、ここに来なかったら歓迎会居ないってバレるじゃん。失礼だろ？開かれてるのに」
F「そう？別に俺の歓迎会じゃなくて
新入社員とかも含めた歓迎会じゃん。俺くらい居なくたって」
「だーめーなのー…頼むから愛想良くしてって！も〜」
そう言いながらバシッと肩を叩いた勢いで、藤ヶ谷さんが握っていたおこちょから酒が少し漏れる。
溢れたのにまだまだ入ってる。さっき先輩から注いでもらってて全然飲んでない。
よく見たら机の上に泡の溶けたビールもあるし、並々入ったハイボールもある。ぬるそうだけど。
「…飲めないの？」
F「え？」
「さけ、」
F「あぁ。飲み会とかほんと得ないよ」
「はあ…」
こんな嫌なことに正直な奴珍しいな…と思いながら、とりあえず残されていたお酒を俺が飲み干した。
たまに、飲んでこないよう言われてたけど…。
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櫻弓 想(プロフ) - のこさん» はじめまして！コメント気づくの遅くてすみません🥲どきどき読んでいただきありがとうございます！！ご期待に添えるような作品になるよう頑張ります！ (2022年5月15日 20時) (
レス) id: 03403d3789 (このIDを非表示/違反報告)
のこ(プロフ) - もしかしてはじめましてかも。いつも楽しみにしています。次の展開にドキドキしてますが北山担としては北山くんが愛されてるのが嬉しいです。みんな幸せになりますように (2022年4月2日 7時) (レス) @page50 id: c027cef8fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫻弓 想
| 作成日時：2022年3月12日 21時
