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もう日が回るって頃。
玄関の扉が開く音がして、俺は大好きなゲームを即座に放置し、扉が開く音が聞こえるよう既に半分外していたヘッドフォンも完全に外す。
「おかえり！！」
自分より10センチ程身長が低いミツを包み込むように抱きついた。
K「ただいま。ちゃんと何か食べた？」
両手に大きな荷物を持って帰ってきたミツは、抱きつかれるまますぐに俺に食べたかの確認。これじゃまるで母ちゃんだ。
でも遅くなった日は必ず聞いてくるいつものこと。別に俺のことを子供扱いしてるんじゃなくて、ミツは基本的に面倒見がいいだけ。
「食べたよ。ミツは？」
K「んー後輩がなんやかんや差し入れしてくれたやつ食べてたら、それが十分な量でさ。晩ごはんなったや」
「じゃあ、今からお風呂一緒に入ろ！」
靴を脱ぐミツの手からビニール袋二つを奪い取り、リビングへ向かう。
机に重い袋をどさっと置く。袋の中は薬局に行ってきたであろう内容。何か切れたのをついでに生活用品を一気に買ってきたようだ。
「…ねぇみつ？こういうのんさ、頼んでくれたら俺昼間に買いに行くよ？」
まぁ…お金はミツのだけど。
K「いいの。徒歩で重いもん持って帰って来なきゃならないだろ」
ミツがそう言いながら、袋の中から商品を出していって片付けていく。
ミツは車で出勤していて、うちには車以外に乗り物はない。だから、確かにミツがいない間に俺が外に出るとなれば徒歩だ。
「じゃあせめて休日に俺が行くとか」
K「手間だろ？いいんだってー俺はただの帰り道ついでに寄ってるだけなんだから」
いつも何かにつけてそんなことを言われて、まあそうかと思って結局任せていることが多い。今日もそう思いながら、俺はお風呂を沸かし出した。
K「先に入っててよかったのに」
お風呂の準備をしていると、そこに何か買ったものをしまいにきたミツにそう言われる。
「だってさみしーもん。明日は？遅い？」
K「明日は土曜だから休みだよ(笑)」
「じゃあ明後日も休み？！」
曜日感覚がない俺に、そりゃそうだろと笑うミツ。やったー！って抱きつくと、背中を軽くポンポンとしてくれる。
とはいえ、ミツは休日出勤も少なくないしやっぱり嬉しい。
今日は疲れてるだろうからお風呂の後はゆっくり寝かせてあげて、明日明後日はお出かけもしたいし存分にイチャイチャもしたい。
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櫻弓 想(プロフ) - のこさん» はじめまして！コメント気づくの遅くてすみません🥲どきどき読んでいただきありがとうございます！！ご期待に添えるような作品になるよう頑張ります！ (2022年5月15日 20時) (
レス) id: 03403d3789 (このIDを非表示/違反報告)
のこ(プロフ) - もしかしてはじめましてかも。いつも楽しみにしています。次の展開にドキドキしてますが北山担としては北山くんが愛されてるのが嬉しいです。みんな幸せになりますように (2022年4月2日 7時) (レス) @page50 id: c027cef8fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫻弓 想
| 作成日時：2022年3月12日 21時
