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K「でさあ？二階堂のやつが〜…、」
あの夜。
泣いて泣いて泣き疲れたミツはそのままクタって寝ちゃいそうになってたから、歯磨きだけさせて寝かせた。
幸い着替えは済んでいたことに、ミツが帰ってきてすぐ着替えをまず済ますタイプでよかったと思った。
「んはは、ニカってほんとバカだね」
今は約束の休日になって、お出かけ中。
ミツはずっと楽しそうで安心した。
あの日、眠いのもあるのかもしれないが洗面所から寝室までもフラフラしていたし、ぱたりとあまりにも早く寝込んだから覗き込むと顔が真っ白に見えた。
お風呂に入らず寝かしてしまったから、次の日は早めに起こしてあげて朝ご飯を用意すると完食して行ってくれたから安心したけど、夜はやっぱり少しぐったり気味。
ここまで疲れてるなら、今週は休んだほうが…と思ったが、
ゲームをしているとニカからボイスチャットで『ミツ先輩がたまと出かけるのを楽しみそうに仕事頑張ってる』と聞かされたから
きっと体だけじゃなく、心も疲れているだろうし
ミツの息抜きのためにも出かけることにした。
ミツのことだから、店も予約してくれたりしてるだろうし
それを台無しにするのも…ね。
「かんぱい」
K「乾杯。たま遅れたけど改めておめでとう」
「んはは、ピッタリに祝ってくれたんだから
遅れてなんて気にしなくていーのに」
ミツと付き合っていなかったら、俺なんかが来ることはなかっただろうレストランを、ミツはやっぱり予約してくれていた。
昭和な男だから
ありがちな夜景の綺麗なところ。
でもミツの、そーゆー古臭いところが好き。
熱くて男らしくて、でも不器用な。そんなところが大好きだ。
ダメダメな俺が唯一自信が持てるところは
ゲームの強さとミツからの愛だけ。
照れてなかなか言葉にはしてくれないけれど
俺は世界一、わかりやすく愛されていると思う。
「それに嬉しかった」
K「…ん？なにが？」
こんなに綺麗な場所で、豪快にステーキを食べて
口の端にステーキソースを付けてるミツが1番綺麗だと俺は思う。
「プレゼント」
K「あぁ、今日のその服も…あ、そのアクセも
もう付けてくれだんだな」
「それもだし。ミツに初めて甘えられた気がして」
K「あ…」
「嬉しかったんだよ俺。だから抱え込まないでね」
K「う、ん…」
良かった。
迷ったけど、今日出かけてきて。
年をとって、また愛されてるって感じられた。
同じように…
ミツも感じてくれているって思ってた。
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櫻弓 想(プロフ) - のこさん» はじめまして！コメント気づくの遅くてすみません🥲どきどき読んでいただきありがとうございます！！ご期待に添えるような作品になるよう頑張ります！ (2022年5月15日 20時) (
レス) id: 03403d3789 (このIDを非表示/違反報告)
のこ(プロフ) - もしかしてはじめましてかも。いつも楽しみにしています。次の展開にドキドキしてますが北山担としては北山くんが愛されてるのが嬉しいです。みんな幸せになりますように (2022年4月2日 7時) (レス) @page50 id: c027cef8fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫻弓 想
| 作成日時：2022年3月12日 21時
