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2「あとは大丈夫なんでっ！ありがとうございました！！」
ベッドに下ろされてそのまま脱力する俺の、ネクタイを緩めたりとかまで面倒を見ようとするそのイケメンに、二階堂が慌てて声をかける。
そのあとボヤける視界の中、医務室の入り口で去っていくイケメンに二階堂がペコペコしてるのが見えた。
「ごめん…結局、めーわく、」
2「はーほんとバカ。怖かった」
「バカ、って…」
俺、一応先輩なんだけど。なんて…さすがに今は言えない。
「あ、あ…にか、ど、」
寝転んでいるのに、またサッと血の引く感覚がするほど大変なことを思い出す。
2「なんですか、もう喋んないで大人しく…」
「たまに、言わないで…」
2「は？！なんでよ」
「おねがい、ほんとに」
2「だめ。言って迎えに来てもらいますから」
「昨日の…ツケ」
そう言うと、二階堂はピタリと固まった。
ツケを返してほしいなんて思ってないし
ずるいのは分かってる…がそんな言い方をした。
でも、この前たまに迷惑かけたばかりなのに
また…なんて嫌だ。しかも誕生日に。
2「次は、ないですからね」
「ん…」
2「ミツ先輩、ちゃんと食べてます？」
そういえば。
たまの動画が伸びてはしゃいだ日の朝は、ご飯の気分だからなんて嘘をついて食べなくて、昼休みはプレゼント買ってたし…夜はトラブって時間なくて…
今日は…朝から怠くて、えっと。
え、うそ…俺二日間食べてないの？
それより前だって、昼におにぎり齧っただけの日も…あったりなかったり。
2「はぁ…」
「食べてるって。
ちょっと適当だけど、毎日2食は必ずちゃんと食べてる…」
なんて、嘘をついた。
悪い嘘じゃない…よな。可愛い後輩のため。心配かけたくないから。
本当ですか？なんて疑ってきて、なんとか誤魔化すのに困っていた時、タイミング良く医務室のドアが開く。
二階堂がそっちに気を取られて助かった…と思っていると
俺も思わず上半身を起こしてしまうほど、気を取られた。
「あの、これ…良かったら」
さっきのイケメンが、袋を片手に戻ってきたのだ。
「え、なんですかこれ」
袋を開けると、市販の貧血薬が入っていた。
「北山さん、多分貧血だと思うから。これ飲んで」
はぁ…予想を上回るレベルのイケメンじゃん。
「ほんとありがとうございます。
し、4月から…配属ココなんですよね？お名前は…？」
F「え、あ…藤ヶ谷って言いますけど…。
もしお礼とか考えてるなら…お気になさらず」
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櫻弓 想(プロフ) - のこさん» はじめまして！コメント気づくの遅くてすみません🥲どきどき読んでいただきありがとうございます！！ご期待に添えるような作品になるよう頑張ります！ (2022年5月15日 20時) (
レス) id: 03403d3789 (このIDを非表示/違反報告)
のこ(プロフ) - もしかしてはじめましてかも。いつも楽しみにしています。次の展開にドキドキしてますが北山担としては北山くんが愛されてるのが嬉しいです。みんな幸せになりますように (2022年4月2日 7時) (レス) @page50 id: c027cef8fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫻弓 想
| 作成日時：2022年3月12日 21時
