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2「ミツ先輩！」
ぐるぐると答えの見つからないことを考えながら、駐車場から会社内へ向かっている時、後ろからバカみたいに大きな声が聞こえて振り返らずとも誰だかわかった。
「おはよ」
2「おはようございます！もう大丈夫なんすか？！」
「うん。悪かった昨日は」
本当に怖かったんですからね！と言いながら俺の腕を掴んで揺するこいつ。
申し訳なかったとは思っているし感謝もしているが、ほんとこいつは敬語を使ってるだけで俺のこと年上と思ってないんじゃないかと思う…。
でも、今や心地いい。
何も考えなくても、キャッキャと俺の周りを無条件に纏わりついて、慕ってくれるこいつの存在が。
生意気にそばにいてくれるくらいの方が、今の俺にはちょうどいい。
「わーったって！わかったから、そんな握んなお前！」
2「へへ、すみませーん」
ぜってぇ思ってねぇし。と思いながら二階堂とエレベーターに乗り込み、自分達の部署へと向かっていく。
2「てか…ミツ先輩」
「ん？」
2「その…喘息持ち…だったり、します？」
珍しくトーンが低い二階堂の真剣な声色に、思わず黙り込む。
隠していたかったけど…
まあ、昨日あれだけ迷惑かけたし…な。
「…あぁ」
2「あーすみません昨日色々調べてて、そーかなって。
だから対応慣れてたんっすね。ミツ先輩もたまも」
「まあ…数年発作もないし、全然大したことねーから
周りには言いふらすなよ」
降りる階に到着し、開くボタンを押してくれている二階堂の横を通り過ぎて先に降りる。
2「もう！僕が口軽いみたいな言い方してー！」
「イテ！おめえ、力加減もバカか！」
ぶん叩かれた肩を摩りながら足を進めてると、突然二階堂に立ち憚れてガシッと肩を掴まれる。
2「でも！僕のことは頼ってください！！」
思わず目を見開き、真剣な顔に恥ずかしくなる。
「え、あ…」
2「後輩っすから、仕事のことは頼ってばっかになりますけど
体のことくらい、いざという時はちゃんと守りますから！」
ガタガタと俺の肩を「わかりました？！」って言いながら揺らす二階堂の目があまりにも真っ直ぐで、思わず逸らす。
「んな心配しなくても平気だよ…」
いい後輩を持ったと思いながらも、肩を掴む手を離しながら小声でそう言うことしかできなかった。
2「ほんと素直じゃないなー」
「お前が真っ直ぐ過ぎんだよ。見てて恥ずかしいわ」
照れてるんでしょ！と言いながら俺の頬をつつくコイツは、やっぱりほんと生意気。
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櫻弓 想(プロフ) - のこさん» はじめまして！コメント気づくの遅くてすみません🥲どきどき読んでいただきありがとうございます！！ご期待に添えるような作品になるよう頑張ります！ (2022年5月15日 20時) (
レス) id: 03403d3789 (このIDを非表示/違反報告)
のこ(プロフ) - もしかしてはじめましてかも。いつも楽しみにしています。次の展開にドキドキしてますが北山担としては北山くんが愛されてるのが嬉しいです。みんな幸せになりますように (2022年4月2日 7時) (レス) @page50 id: c027cef8fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫻弓 想
| 作成日時：2022年3月12日 21時
