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また1週間程、ミツと夜に顔を合わせることしかできない日々が続いたある日。
俺は、みやっちからの指導後にやっと一本目の動画を上げることができ様子を伺っていた。
慣れていないもんだからなかなか満足できる動画ができあがらず、やっと上げられた一本目。
「ん？」
しかし、そんな時急にニカから電話がかかってきた。
ニカとはボイスチャットを頻繁にしているから、連絡先は持っているものの使うことはない。会う時はミツを入れて3人だし、2人で連絡をすることがないからだ。
しかし、以前3人で家でご飯を食べた時一応交換したその連絡先から初の電話だった。何ならメッセージもしたことがないから、使用さえも初。
嫌な予感がした。昼間にわざわざニカから電話なんて…。
「…もしもし？」
2『たま急にごめんね。ミツ先輩が…』
「ミツ…？ミツがどうした？」
声のトーンですぐわかった…いい電話じゃない。
そして、電話の奥で微かに聞こえる咳き込む声…。
2『ウチで商談を俺とミツ先輩してたんだけど、その途中で急にすごい咳込みだして…
その時は、すみませんって言いながら結局商談済ませたんだけど、終わった後に立てないくらいどんどん酷くなってきて。
それで今、ミツ先輩の車を俺が運転して家に送ってるんだけど、たま家に居るよね？」
「うん…居るよ」
2「病院に連れて行こうとしたら、ミツ先輩が家でいいって言うんだけど、本当に大丈夫なのかな？」
「とりあえず大丈夫。ニカありがとうね。下まで行くから」
今、車がどこまで来てるのか知らないけれど、俺はパーカーを羽織ってすぐマンションの下へと向かった。
きっとニカはミツが喘息持ちなのを知らないのだろう。だから、本当に病院へ連れて行かなくていいのか心配してくれたんだと思う。
場合によってはそりゃ病院に連れて行かなきゃならないが、薬も吸入器もあるから…と分かっている俺たちとは違う。
咳込んでたのを発見した夜から約1週間。
お昼中心の生活へと変換した俺は、毎日寝る前に必ずミツに
苦しくなったら起こしてと声をかけている。
その1週間の間に一度だけ夜中に苦しいと肩を叩かれ、その後酷く咳込んだが発作には至らず済んだ。
隠してるのがバレたら怒られるのももうわかってるだろうし、多分本当にその一度だけだと思う。
咳き込むとかの症状が出るのは夜中か朝方が多いものだが、どうして昼間に急に…
もしかして、風邪を引いてるのを見逃していたかな。
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櫻弓 想(プロフ) - のこさん» はじめまして！コメント気づくの遅くてすみません🥲どきどき読んでいただきありがとうございます！！ご期待に添えるような作品になるよう頑張ります！ (2022年5月15日 20時) (
レス) id: 03403d3789 (このIDを非表示/違反報告)
のこ(プロフ) - もしかしてはじめましてかも。いつも楽しみにしています。次の展開にドキドキしてますが北山担としては北山くんが愛されてるのが嬉しいです。みんな幸せになりますように (2022年4月2日 7時) (レス) @page50 id: c027cef8fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫻弓 想
| 作成日時：2022年3月12日 21時
