１３Tside ページ13
ミツは例のプレゼンがなんだか、プロジェクトがなんだか…で、新年度に向けて例年より一気に忙しくなった様子だ。
休日も出勤してるし、一緒に晩御飯を食べられるのも週に1度くらいで
ミツが帰ってきて、それを迎えてハグをして、沸かしといた風呂に入れて髪を乾かしてあげれば、ぱたりと寝てしまう。
そんな毎日を送っていた。
ミツも頑張っているし。
と、このすれ違いの機会を逆に利用して、俺は動画撮影及び編集に力を入れ始めた。
…片方がニートで毎晩会えてるカップルを、すれ違いなんて言わないだろって感じかもしれないが、十分寂しいから俺にとってはすれ違いなの！
編集する分、ゲームに打ち込める時間が減るから確かに面倒だけど…ミツはもっともっと比べ物にならないくらい頑張ってるもんね。
少しでも稼げたその時には、絶対ミツに何か恩返しすることにお金を使うって決めている。
そんな生活が2週間ほど続いた時、今週の日曜日やっとミツに丸一日の休みが与えられた。
基本夜中に動画作成に打ち込んでいた俺は、ずっとミツが寝てる間にゲームして、寝て起きたらもうミツはいない生活を送っていたけど。
その日曜日は存分にミツと休日を楽しむために、前夜である土曜日はいつも通りミツを迎えたあと、ゲーム部屋には一切足を踏み入れず、一緒にお風呂に入って一緒にベッドに入った。
「はー幸せ」
K「んぅ、苦しいわ(笑)」
ミツの小さな体を抱きしめる。それが幸せすぎて、俺もちゃんと昼中心の生活に戻そうかなって思った。
そしたら毎日一緒に布団入れるもんね？
「…会社で適当にしか食べてないでしょ。絶対痩せた」
K「んーそうかな？」
「ほんと無理しないでよ」
K「大丈夫だよ。ってか、くすぐってえから！(笑)」
痩せてしまった体を確認するように、ラインをサワサワと触っているとくすぐったいと振り払われる。
「んふふ、おやすみ。そして、いつもお疲れ様。みつ」
もう眠そうな顔のミツの頭を撫でる。
K「ん、おやすみ…」
今は暗くて見えないけれど、毎日嫌なほど見るミツの目の下の隈。
本当は触らなくても痩せていってることだって、目に見えてわかっていたし、やっぱり恋人として心が痛い。
俺も頑張らなきゃなって、疲れた寝顔を見て強く思った。
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櫻弓 想(プロフ) - のこさん» はじめまして！コメント気づくの遅くてすみません🥲どきどき読んでいただきありがとうございます！！ご期待に添えるような作品になるよう頑張ります！ (2022年5月15日 20時) (
レス) id: 03403d3789 (このIDを非表示/違反報告)
のこ(プロフ) - もしかしてはじめましてかも。いつも楽しみにしています。次の展開にドキドキしてますが北山担としては北山くんが愛されてるのが嬉しいです。みんな幸せになりますように (2022年4月2日 7時) (レス) @page50 id: c027cef8fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫻弓 想
| 作成日時：2022年3月12日 21時
