チグリジアⅣ ー愛して、助けてー (ページ47)

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蓮side

岩『率直に言えば、お前とAの話』

俺のストレートな質問に応えるように、岩本くんもストレートに答えた

真っ直ぐな目が俺を捉える

蓮『ですよね...。だから、今日俺を、ここに呼んだんですよね』

岩『気づいてたよな...』

岩本くんも分かっていたかのように、一人頷きながら、枝豆を口に運んだ

それに合わせるわけじゃないけど、俺も枝豆を口に入れる

蓮『けど、俺的にその中に康二がいるのが、よくわかんないんですけど...』

岩『あいつが、俺に相談してきたんだよ。目黒とAをどうにかしてほしいって』

蓮『はっ...康二が？』

驚いた。だって康二が、そんな行動を取ると思ってもみなかったから

康二には、俺とAのことについては全て話していた。もちろん、身体を重ねたことも。

俺が狡い言葉を使ってAを縛っていた時も、「それは間違っとる」って言われた

俺も自分の過ちには気づいてた

だから、康二はきっと、それをどうにかしたかったんだろう

けど少しだけ、裏切られたって気持ちも感じた

俺の肩を持ってくれてるって思ってたから。

だから、俺の知らないところで、そんな話をしていたことにちょっとだけムッとした

まぁ、ちょっとだけだけど。

岩『俺、ずっとAが好きだった』