チグリジアⅣ ー愛して、助けてー (ページ45)

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蓮side

俺は今、渡辺さんの車の後部座席を占拠するくらい、デカデカと座っている

大学生だから飲み会とかでお酒には慣れているつもりだったけど、ここまで潰れるくらい飲んだことはあまりなかったはず

なんで俺がこんなに飲む羽目になったかというと...

遡ること数時間前＿＿＿＿＿

岩『よっ！久しぶり、でもないか』

居酒屋の個室でスマホをいじりながら待っていると、岩本くんがスーツ姿で来た

ジャケットを脱ぎ、目の前に座ると、ワイシャツの上からでも、筋肉が凄いのが分かる

蓮『また、肩幅が増えました？』

心做しか前見た時よりも、肩幅が更に広くなっている気がした

どこまで広くするんだ、もう着るワイシャツがなくなるぞ、なんて言いたくなる

岩『お前、それ前も言ってたよな笑』

目につくぐらい、ガタイが良くなっていることに、きっと本人は気づいていない

周りの人はどう思ってんだか....

蓮『一杯目はビールですか？』

岩『あぁ。お前も？』

蓮『俺もビールで。食べたいものありますか？』

岩『うーん、枝豆とだし巻き玉子あればいいかな？あとはお前の好きなもん、頼みな』

そうは言うけども、これからされる話の内容がなんとなく分かっているから、あまり食べる気にもならない

とりあえず、枝豆とだし巻き玉子と、唐揚げと焼き鳥の盛り合わせを頼んだ