チグリジアⅣ ー愛して、助けてー (ページ15)

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康｢もう、答え、出てんとちゃうの？笑｣

｢康二くん、ほんと鋭いよね～｣

ニヤリと笑う彼は、普段おちゃらけてるくせに、こういうところは敏感だ

年下のくせに侮れない...

｢....でも、私は蓮の幸せが一番だから｣

この先一生、大切な人の一人には変わらないから

関係を持っておいて、家族なんて言えないかもしれないけれど、私にとってはたった一人の大切な家族だから

私の幸せは二の次でいい

康｢きっと、めめもそう思う日がくるよ。Aちゃんが幸せならそれでいいって思える日｣

そうだね、と答えると、嬉しそうに笑う康二くん

私の中にある母性がはたらいて、思わずわしゃわしゃと頭を撫でてしまった

康｢んもぉ～、めめに怒られるてー！｣

｢じゃあ、内緒にしとくから笑｣

その時ちょうど、浴室のドアを開ける音が聞こえたため、康二くんの頭に置いていた手をパッと離した

二人で目を見合わせて、ふふふっと笑う

シーっと唇に人差し指を当てると、うんうんと頷く子犬系男子

面白いし、明るいし、可愛いし、聞き上手なところ

こんな人が蓮の友達で良かったって、心から思う

｢よしっ！夕食の支度するね！｣

康｢俺手伝うぅ！料理男子ってとこ、アピールしとかんと！笑｣

｢誰にアピールすんのよ笑｣

康｢それは、内緒やで～｣

キッチンに向かう私についてくる康二くんは、ほんとにペットみたいだ笑