チグリジアⅣ ー愛して、助けてー (ページ8)

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渡辺side

深｢も～、なんなんだよ！！｣

いや、こっちが聞きたいよ

なんなんだよ、この状況

岩｢おい、お前飲みすぎんなよ。明日も仕事なんだから｣

目の前には、まだビールを3杯しか飲んでないのに出来上がってる深澤さんと、それを宥める岩本さん

二人が一緒にいるのはおかしくない

ただ＿＿＿＿

渡｢あのー、なんで俺がここにいるんですかね？｣

今現在、一番疑問に思っていることを二人に問いかける

深澤さんに、会社で｢今日の夜ひま？｣と声をかけられ、はいと答えたらこれだ。

深｢失恋したもの同士慰め合おうかと思って｣

渡｢俺まだ、失恋してないんですけど｣

何この人、めっちゃ失礼

てか、深澤さん振られたの？

Aはずっと深澤さんに片想いしてたのに

渡｢深澤さん、振られたってマジすか？｣

深｢振られたような、振られてないような、曖昧な感じ｣

渡｢A、深澤さんのこと好きだったのに、なんで....｣

深｢ちょっと、それお前には言われたくないかも｣

岩｢今のは、ふっかに同情するわ｣

二人して、俺の敵かよ

不貞腐れて、半分あったビールを一気に飲み干す

深｢でも、直にお前も振られるよ｣

深澤さんが真っ直ぐな目で、ド直球に言葉を投げかけてきた