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深澤side
"目黒"の名前を出すと、罰悪そうに目を伏せる
やっぱり電話で聞こえた"れん"は目黒のことだったんだ
深｢...."死ぬ"とかって聞こえたんだけど、どういうこと？｣
ずっと俯くAは、あー、と声を上げると、ゆっくりと顔を上げた
｢蓮はさ、私がいないとダメなの。私が傍にいないと、死んじゃうんだって笑｣
なんだよ、それ。
自嘲気味に笑う表情は、苦しんでいるというよりかは、何かを諦めた顔だった
深｢だからって、一生傍にいるつもりかよ｣
｢蓮が私を望むまでね。彼を守るには、それしかないの｣
彼って。
まるで他人行儀な呼び方。違う解釈をすれば、家族や姉弟とは程遠い呼び方。
ふと、さっき給湯室で見たAの首元にある紅いしるしを思い出す
まさか、とは思う
そうは思うけど、俺のいらない勘が働いて、脳内で変な仮説が浮上した
深｢まさか、とは思うけど.....首のキスマーク、目黒、、じゃないよな？｣
一瞬にして見開かれる目
そんなの肯定のサインでしかねーじゃんかよ。
どこまで、だ？
ただ首元にしるしをつけただけかもしれない、深い行為までには至っていないのかもしれない。
だけど、目黒の告白を聞いたからには、男女の一線を超えたんじゃないかって思わざるを得ない
｢私たち、もう家族でも姉弟でも、いられないの。｣
｢私と蓮は、繋がっちゃったから｣
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作者名：たまっち
| 作成日時：2021年3月14日 14時
