1番になりきれない女。

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シェアハウスをしている私たちは、各自好きな時間に好きなことをする


基本、自分のことは自分でやるため、家事の分担とかはない


強いて言うなら、風呂場やリビングなどの公共スペースの掃除くらい


洗濯機も1台しかないため、時間を決めて使ったり誰かとまとめて洗ったり、コインランドリーに行ったりしている








みんなバイトがある日は帰宅時間がバラバラ


今日はなべしょと凛花はバイトで、残る2人は先に帰宅







お腹空いたな、と思い冷蔵庫の中を見る


たまごや野菜、肉とかは、みんなでお金を出し合って、共同で使えるようにしている


その他の物は、自分の名前を書いて仕舞ってある












深「はらへったー。なんか食べんのー？」


「んー。たっつーなんか食べる？」


深「Aのオムライス食いたい」


「おっけー」








中から、玉ねぎとピーマン、ソーセージ、たまごを取り出す








深「あ、俺炒める係する」


「包丁使えないもんね」








慣れた手つきで、玉ねぎやピーマン、ソーセージを切る









いや、いいんだけどさ？


気になるよ。








「たっつー？」


深「ん？」


「そんな見られると気になる」


深「あぁ、ごめんつい。なんかどうやって切ってんのか気になって」








包丁使わない人間からしたら私かに気になるかもしれない







勉強だと思って見てくれよ。


そう思いながら、再度手を動かす









深「目黒とどういう関係？」








突然の質問に、思わず手を滑らせ、包丁の刃が指先にスっと入った

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