15 渡辺side ページ15
渡辺side
帰宅すれば、宇部がリビングのソファでテレビを見ていた
何かと思えば、推しが出ている特番らしい
深「うお、翔太おかえり」
渡「ただいま」
風呂上がりなのか、少し髪を濡らしたふっか
宇「渡辺いたのー？おかえりー」
渡「いたのじゃねぇよ。ただいまー」
相変わらずテレビに夢中の宇部
人の存在を消す天才らしい
あれ、1人足りない
渡「Aは？」
宇「今日木曜日ー！」
渡「あぁ、バイトの日か」
毎週木曜日、Aは泊まりがけのバイトをしているらしい
だから深夜働いて、店の宿舎みたいなとこで寝て、そっから大学に来てる
金曜日は午後からの授業しかないから、木曜日にしたとか前に言ってた
まぁ、なんのバイトかは知らないけど。
何回か水商売じゃねぇか、とか疑ったこともあるが、そんなの宇部が許すわけないし、第一そんな度胸あいつになさそう
宇「あんたさー、木曜日なると毎回Aの安否確認するよね」
渡「だって俺曜日感覚ねぇもん」
宇「深澤父さんより過保護なんじゃない？」
深「父さんの席は譲らんぞ！」
渡「誰も立候補してねぇよ」
冷たくそう言えば、ふっかはべーと舌を出しそのまま2階へと上がっていった
わたなべー、と宇部がこちらを振り返る
おい、お前の推し今映ってんぞ、見なくていいのかよ。
そんなことを思いながら、なに、と返事する
宇「あんたさ、毎週木曜日、テンション低いよね」
渡「そう？別に普通じゃね」
宇「Aがいなくて寂しいじゃない？笑」
「はぁ？いいからてめぇは黙ってアイドル見てろ」
そう言い返せば、意味深い笑みを向けて、再びテレビに向き直った
宇部はたまに何考えてんのかわかんなくなる時あるし、こうやってよく分かんねぇ見透かしたような笑みを向けてくる時があってこわい
別に木曜日がちょっと物足りねぇ、なんて思ってない
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たまっち(プロフ) - めいこてゃんさん» ありがとうございます！この作品も読んで頂けて嬉しいです。今後ともよろしくお願い致します。 (2022年1月13日 1時) (
レス) id: 94d0777d49 (このIDを非表示/違反報告)
めいこてゃん(プロフ) - 面白いです大好きです (2022年1月10日 23時) (レス) @page49 id: aa60286fc3 (このIDを非表示/違反報告)
たまっち(プロフ) - なつみさん» コメントありがとうございます！この作品に魅力を感じて頂いたようで大変嬉しいです。今後とも宜しくお願い致します！ (2021年11月27日 0時) (レス) id: 94d0777d49 (このIDを非表示/違反報告)
なつみ(プロフ) - 初めまして！面白すぎて日々の一番の楽しみです！これからも応援してます！ (2021年11月26日 9時) (レス) id: eab4cc85b5 (このIDを非表示/違反報告)
たまっち(プロフ) - さくまりさん» 初コメありがとうございます！内容の濃い感想で大変嬉しいですし、今後の作品の参考にもなります。特に青さんと黒さんがずるいんですよね...。ピンク髪さんに一途なさくまりさんが、今後も1番楽しみにして頂ける作品になるよう、更新頑張ります！ (2021年11月22日 9時) (レス) id: 94d0777d49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たまっち
| 作成日時：2021年11月5日 0時
