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失態をおかして、初めての出勤
とりあえず翔太にはメールで謝っておいた
本人は気にしてない様子だったけど、さすがにあんな醜態を晒すところを見てしまったら、たとえ好きな女でも呆れてるに違いない
香「おっ、酔っ払い娘」
「ねぇ、今それいじんないで。けっこう真剣に悩んでる」
香「へ〜。悩むほど、渡辺のこと好きなんじゃん」
うっ、、、図星だから何も言えない.......
だって、嫌われたくないし
「さすがに、引くよね.....」
香「ん〜！まぁ、ちょっとあれはね。直接謝った方がいいよ」
直接とか、顔見れる勇気ないんですけど。
てゆか、香織も涼太くんも翔太呼ぶとか一言も言ってないし、なんなら事の発端はあんたらや
とか思ってるけど、今の私には罵る気力すらない
悩む私を他所に、香織は涼しい顔して自分のデスクへと戻る
「はぁぁぁぁあ」
岩「でっけぇため息だな」
「うわっ、お疲れ様です」
何かと困っている時に現れるひかるくん
けど、さすがに急すぎてびっくりする
岩「なに？悩み事ですか、お嬢さん」
「悩み事ですとも、先輩。会社辞めたいです。いや、人間を辞めたいです。」
岩「は？全然意味わかんないんだけど」
会社を辞めれば、翔太に会わなくて済む。人間を辞めれば、あの醜態はチャラになるんじゃないか。こんな訳の分からん理屈を並べる。
岩「けど今お前に会社辞められるのはダメージでかいので却下で。人間辞めるのはご自由に。」
「先輩、冷たいっすね〜」
岩「お前が訳分からんことばっか言うからだぞ」
ごもっともすぎて、何も言えない始末
だってオフィスであんな話堂々と出来るわけ、、、
岩「まぁ、なんかあれば相談乗るから」
「せんぱぁぁぁぁい」
さすがにオフィスだから、いつものように頭ポンポンはしないけど、代わりに持ってたファイルでで頭を撫でられる
撫でている当の本人も、自分のしていることに、クスクス笑っている
渡「おはようございます」
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作者名：たまっち
| 作成日時：2021年2月20日 1時
