チグリジアⅡ ー愛して、助けてー (ページ9)

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いや、全然わからんし、全然納得いかんし

蓮がそんなこと言ってくるなんて、初めてのことだけら驚いた

もしかして寂しかったのかな....？

既に緩んだその腕からスルリと抜け出し、体を起こして、連に向き直る

「そっか。寂しかったんか～！」

まだ眠そうに横になった蓮の頭をぐしゃぐしゃと撫でる

蓮はちげぇし、と言いながら、顔を枕に埋めた。こいつ恥ずかしいんか笑

向けられた後頭部を今度は優しく撫でる

「蓮、寂し思いさせて、ごめんね」

ずっと顔を埋めていた蓮は少し頭を動かすと、左目だけを出し、視線をこちらに向けた

すると、ベッドの上に座っていた私の腰に巻きついて、頭をグリグリとお腹に押し付ける

ここまで甘えてくる蓮は初めてだったから、知らないうちに寂しくさせてたんだなと反省した

私は蓮の背中さすり、過去の傷を服越しに撫でた

蓮の背中には、私たちが共有した辛い過去の証拠が刻まれている。同じように、私の体にも。

あの頃の傷は、体にも心にも刻まれていて、きっと消えることはないだろう

父親の暴力から、二人で耐え忍んだ日々を忘れない。忘れてはいけない。

蓮「......A、傷、、、、痛いね」

「うん。......私も、痛いな、、、、、」

撫でた蓮の背中は、いつもより小さく感じた