チグリジアⅡ ー愛して、助けてー (ページ6)

今日:20 hit、昨日:0 hit、合計:440,117 hit

54 蓮side ページ6

蓮side

渡｢どうも。Aの同期の渡辺です。｣

インターホンが鳴ったからドアを開ければ、渡辺さんに背負われたAがいた

蓮「えっと、、、。舘さんは？」

舘さんから『Aの迎えは大丈夫だよ』とメールをもらってたから、俺はてっきりAは舘さんから送られてくるもんだと思っていた

そしたら、まさかの渡辺さん

渡「あー、涼太のことかな？涼太から連絡あって、迎えきて欲しいって言われたら、これで。」

背負っているAを俺に見せるように、渡辺さんは体を横に向けた

俺の視界に入ったAは、顔が少し赤くなっていて、微かに寝息を立てていた

蓮「すいません。いつもなら俺が迎えに行ってるんですけど、舘さんからは今日は大丈夫って言われたんで、舘さんが送ってくれるもんだと、、、」

渡「そうだったんですか。あの、とりあえず部屋入れてもらっても大丈夫ですか？こいつ下ろしたくて。」

蓮「あぁ、はい。」

戸惑いながらも、渡辺さんを玄関に入れ、部屋に通す

申し訳ないという思いと、Aが他の男に触られているという嫉妬心でごっちゃになっている

渡「すみません。寝室ってどこですか？」

蓮「こっちです」

Aの寝室は、俺が誘導した方じゃない

誘導したのは、俺の部屋

渡「...えっと、、、ここ、Aの部屋ですか？」

蓮「いや、俺のっす。A、酔うといっつも俺の隣で寝たがるんで」

こんなの、大嘘。ただのマウント。