チグリジアⅡ ー愛して、助けてー (ページ42)

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ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ

香｢A～！｣

トークした数分後、香織が来て、寝たままの私の身体に抱きついてきた

そして、後ろから、涼太くんと翔太が付いてきた

翔太と一瞬目が合ったけど、すぐに逸らしてしまった

涼｢香織、そんなに抱きついたらAちゃん苦しいでしょ｣

どこまでも涼太くんに従順な香織は、すぐに離れた

ちゃんと教育されてる

涼｢Aちゃんはゆっくり休んでて。話はふっかから聞くから｣

どこまでも大人な涼太くんに、心底感謝だ

翔太がいるという空間に緊張してか、胃がキリキリと痛む

当の翔太は、涼太くんと香織と一緒に、廊下に出てふっかから話を聞いている

岩｢どした？どっか痛む？｣

｢お腹がね、ちょっと、、｣

痛さから、布団を握る手に自然と力が入る

完全に仰向けだった身体を横に倒し、少し猫背の状態でお腹を抑える

向き直った身体の方に、ひかるくんがいる

岩｢大丈夫だ。何かあった時は、俺らが全力でお前を守ってやるから｣

何も言ってないのに、ひかるくんはよく察してくれる

彼の観察力と感の鋭さには、毎度助けられている

優しさが溢れ出たその笑顔に、お腹の痛みを少し和らいだ気がした

彼は、私の精神安定剤のようだ

変わらない優しさが、もの凄い助けになる