チグリジアⅡ ー愛して、助けてー (ページ35)

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目が覚めると、白い天井が見えた

急に眩しい光が目に刺さり、思わず顔をしかめる

薄目から見えたのは......ふっか？

深｢A？｣

｢.....ふっか、？｣

深｢よかったぁぁぁぁ｣

安堵した声が聞こえ、寝ている私の腹部になだれ込んでくる

そして左手が握られている感触も伝わってきた

目じりが垂れ下がり、いつもより悲しそうな表情のふっかが視界に浮かび上がる

深｢資料室でぶっ倒れてて、そんで俺が医務室まで連れてきた｣

え、うそ、、、倒れたんだ、

｢あっ！資料まだやって、！ったぁ.....｣

急に起き上がると、頭に痛みが走る

なんだか身体にも力が入らないような感覚だ

すると、まぁまぁの力で両肩を掴まれ、ベッドに戻される

深｢急に起き上がんなっ！照にはもう伝えてあるから
、心配すんな｣

ひとまずホッとして、またベッドに身を預ける

深｢....なんで、そんなになるまで、無理してたの.....？｣

前髪の隙間から除く目と、視線が交わる

いつになく真剣なその瞳に、忘れかけていた想いを、思いだしそうになる

｢....なんでだろう、....それしか方法が思い浮かばなかった｣

無理するという選択肢しか、私にはなかった

倒れても、今の状況は変わらないのに。

ふっかは私の答えを聞き、泣きそうな表情で微笑む

深｢俺も早退するから、この後病院連れてく｣

そう言って、早退届けを出しに、医務室を出ていった