チグリジアⅡ ー愛して、助けてー (ページ30)

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蓮side

康｢めめ！何スマホいじっとんねん！｣

俺は今、康二の地元の関西に遊びに来ている

けど、東京にいるAが気になって、写真を送ったり、食べたものを報告したりしている

康｢まーた、Aちゃんかー。Aちゃん離れするんとちゃうんか？｣

俺のスマホを勝手に覗き込んで、呆れる康二

A離れをするために、こっちに来たものの、余計に恋しくなるだけだった

蓮『今日も元気？』

『元気だよ笑そんな毎日聞いてこなくても大丈夫だよ』

康｢めめ、ちょっとしつこがられてんちゃう？｣

蓮｢え、俺しつこい？｣

康｢心配なんは分かるけど、過保護すぎやで｣

俺には驚くほど塩対応なのに、と呟く康二は無視

離れてみて分かったけど、好きな人が近くにいないと俺は無理だ

蓮｢俺、Aいないと、無理～｣

康｢俺が隣にいながら、それは禁句やわ｣

返信もだんだん遅くなってるし、会社で渡辺さんと会ってるだろうし、何もかもが心配で仕方ない

俺がいない間に、付き合ったりして...？

康｢そんな悩むんなら、気持ち伝えてスッキリするのも方法の一つやで｣

蓮｢けどAにとって俺は、弟にしかすぎない｣

康｢そうかもしれんけど、このまま逃げとったら他の男に取られるだけや｣

そうは言うけど、いざ告白とかできねぇよ

こっちに来て、余計に悶々とした気がする

康｢まぁ、どんな結果になっても、俺はめめの味方や｣

どんな時でも俺の味方をしてくれる康二の言葉に、幾度となく助けられてきた

そんな康二に不本意ながらも、ありがと、と伝えると、｢蓮きゅん！｣なんて言って抱きついてきた

やっぱ、調子に乗らせるんじゃなかった