チグリジアⅡ ー愛して、助けてー (ページ25)

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岩本side

岩「まぁな。俺とふっかはAの先輩」

山「えー！すごい！工藤さんって、高校時代どんな人だったんですか？」

「....ただの、女子高生だよ？」

少し溜めてから、話す彼女

ちょっとした動揺が俺には読み取れる

香「相当モテただろうね」

涼「けど、近くに二人も番犬いたら、男は近寄れなさそうだね」

「たしかに笑実際二人が卒業してから、大変だったかも」

深「は？なにそれ、聞いてないんだけど」

岩「なんで、ふっかがキレてんだよ笑」

俺らがいた頃は、たしかに男を近づけないようにしていたかもしれない

特にふっかが、凄かった笑

渡「学年離れてたのに、どうやって知り合ったんですか？」

知り合ったきっかけに関しては、俺は問題ない。ふっかが先に知り合って、そっから仲良くなったから。

ただ、ふっかとAが知り合ったきっかけは、言えない

Aを虐待から救ったのがふっか、だなんて。

深「たまたま、委員会が一緒だっただけだよ」

ふっかは何事もなく答える

翔太がしてきたような質問は、今まで何度かあった

その度に、ああやって答えてきた

同じ会社に入社した時に、三人の秘密にしようと決めたから

「ごめん。仕事量多いから、先上がるね」

そう言ってAは席を立った

器の中には、うどんがまだたくさん以上残っていた

去っていく後ろ姿を見て、Aの背中が一段と小さく見えた

岩「わりぃ。俺も仕事あるから行くわ」

残っていたチョコプリンはふっかに渡して、Aの後を追った

Aが困っている時は、俺が傍にいてあげたい

俺には、それしかできないから