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「あ、ふっかとひかるくん」
目線を上げると、二人がいた
深「となり、いい？」
私の返事も聞かずに、隣に座る
ひかるくんも、俺も失礼する、と言って香織達がいるほうの席に座った
深「え、お前、全然食ってなくね？」
「あー、ただ食欲ないだけ」
岩「最近、顔色悪いよな。大丈夫か？」
ひかるくんが眉間に皺を寄せる。ただでさえ顔怖いのに、更に怖くなっちゃうよ。
「大丈夫だよ笑 ほら、蓮が今家いないから、家事もしなきゃで忙しいのよ」
嘘がバレバレなのか、涼太くんの視線がより一層鋭く感じる
まるで、翔太が原因だって分かりきってるみたい
深「目黒いないの？」
香「友達の地元に遊びに行ったらしいですよ」
深「....っえ、香織ちゃんが、俺の質問に応答した......」
隣で驚くふっか
たしかに、香織がふっかに話しかけるのは珍しい
二人の会話に、みんながクスクスと笑う
香「なんか最近、女切りまくってるって聞いたんで、改心したのかと。ね？」
涼太くんに向かって、同意を求めるように、首を傾げる
涼太くんも、それに対し、うんと頷く
涼「まぁ、ふっかもいい加減、一人の女性の大切さに気づいたんじゃない？」
国王スマイルで、私に微笑む彼
今日はやけに、涼太くんと視線が合う
その言葉の流れで微笑まれたら、私がその「一人の女性」に当てはまるみたいじゃん
罰悪くなって、うどんをすする
深「そうかもね？」
隣から視線を感じ、チラッと横目で見ると、ふっかが優しい顔でこちらを向いていた
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作者名：たまっち
| 作成日時：2021年2月20日 1時
