チグリジアー愛して、助けてー (ページ7)

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渡辺side

最近というか、結構前というか、、、、

気になる人ができた

最初はただ、涼太の奥さんの宮舘と仲が良くて、美人だな～なんて思っていただけだった

でも、ある日、

渡『うわ～、まじ終わんねぇ。これ、日越すわ』

午後に、バックアップし忘れていたデータを間違って消してしまい、それを一から作り直していた

しかも翌日の朝一の会議で使う資料だったため、終わるまで帰るわけにはいかない

最近寝つきが悪く、十分な睡眠が取れていないせいで、眠くて仕事が思うように進まない

少し仮眠を取ろうと思い、オフィスのソファーに仰向けになった

渡『はっ！！！』

バッと起き上がると、外は薄暗くも既に日が昇っていた

慌てて時計を見ると、6時10分を指している

渡『、、、っなんでだよ！！やべぇ、クビになるぞ』

焦りからバタバタと無駄に動くせいで、色んなところに身体をぶつける

その痛みにさえも、イライラして、余計に焦りを募らせる

バクバクした心臓の音を全身に響かせながら、自分のデスクへと行くと

渡『え？なんで？？？？』

俺が夜中作るはずだった資料が、デスクの上に丁寧に積み重ねられていた

辺りを見回してみるも、当然の事ながら俺以外の社員は誰もいやしない

もしかして、寝ながら作った？いや、寝てる間に無意識に作ってた？なんてバカなことを考えながら、どうしてだろうと考える

一番上にある資料を手に取り中身を見ると、俺が用意してた参考資料でしるしを付けていた部分が、丁寧にわかりやすくまとめられていた

渡『何これ、、、、めっちゃわかりやすい』

パラパラと資料をめくり、その内容を見ては感心する

きっとこれを作った人は仕事ができる人なんだなーと思いつつ、誰かも見当もつかないその人に心の中で感謝した

とりあえず資料が完成していたことへの安堵と誰が作ったのかわからない謎に疑問を感じながら、コンビニへ朝飯を調達しに行った