チグリジアー愛して、助けてー (ページ48)

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渡辺side

渡｢は？｣

涼太『今日の夜、香織とAちゃんの3人で飲むんだ。Aちゃんの迎えよろしく。』

仕事中、突然涼太から送られてきたメール

迎えよろしくってなんだよ。というか彼氏でもないのに、俺が行っていいものなのか？

しょうた『了解。終わりそうな時、電話ちょうだい』

まるでAの彼氏みたいな文面に勝手にニヤける

このメール送る相手がAじゃないってことが残念なんだけどさ

逢えるのが嬉しすぎて、仕事に気合いが入る

斜め前の席のAは既に上がったみたいで、いなかった

最近は全然話せてなくて、挨拶程度しかしていない

好きな女を前にすると、話したいのに恥ずかしくて話しかけられずにいる

しかも、目は合うのにすぐ逸らされる

待って、俺嫌われてる？

一気に不安が込み上げて、どうしようも無い気持ちになる

この状況で迎えに行って困らない？嫌がらない？

女々しい自問自答を繰り返すけど、答えは本人にしか分からないので、答えなんて出てくるはずがない

けど、せっかく涼太がくれたチャンス。無駄にはしたくない

二人きりになれる時間なんて滅多にとれないんだし

一刻一刻と時を刻むごとに、早く逢いたい気持ちとこの待つ幸せを噛み締めたい気持ちが混同している

やり残した仕事を終え、コンビニで時間を潰している最中、ポケットの中でスマホが震えた

渡｢もしもし＿＿＿＿｣