チグリジアー愛して、助けてー (ページ44)

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香｢どうだったの～？岩本さんとのランチミーティングは！｣

ひかるくんと社食を出た後、オフィスへ戻ると香織がウザ絡みをしてくる

午後の仕事までまだ時間がある

｢いつも通り、相談に乗ってもらいましたよ｣

周りに他の社員もいるので、とりあえず人のいない給湯室に香織を連れていく

香｢んで、岩本さんはなんて？｣

｢ひかるくんはふっか推しらしい｣

香｢えー！なんか意外。親友とはいえ、さすがにクズ推しだとは思わなかった｣

クズ呼ばわりは相変わらず健在なのね笑

まぁ、ふっか推しなのはきっと、私がずっと片想いしていることを知ってるから、けじめをつけさせる勇気を与えるためだったのかな、と考える

｢気持ち伝えてケジメつけるのも、アリなんじゃない？って言われた｣

香｢告るってことよね。長年の片想いに終止符か～｣

私は告ったら振られる前提なのね、あなたの中では。

まぁ、そうなんだけどさ

｢けどさ、最近はふっかじゃない人にドキドキするようになったの｣

香｢なに？ひかるくん？笑｣

｢なんでよ笑あんたの旦那の幼馴染だわ｣

香｢あ、渡辺！？え、なに！？もうそんな展開！｣

驚いた途端、目頭を抑え、わざとらしく感動したような仕草を見せる。

まさか告白されたことまでは知らないよね、、、？

｢てか、涼太くんから何も聞いてないの？｣

あー、とさっきまで合っていた目線を逸らし罰悪そうにした後、急に開き直ったような表情をする

香｢まぁ、告白したとまでは聞いたよね！｣

｢知ってんじゃん！｣

幼馴染の情報網もこわっ！筒抜けこわっ！

香｢ちゅっちゅっしてんじゃないわよ～｣

いかにも苛立つ顔で口を尖らせて、キス顔を向けてくる

ということは、キスまでしたとバレてると！？