チグリジアー愛して、助けてー (ページ42)

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岩｢んで？何があったのよ｣

ざわざわとした中で、ひかるくんは日替わりランチのから揚げを箸でつまむ

日替わりランチにしたのは、チョコプリンが付いてるからという理由。ほんとチョコ好きだよね

｢んー。ひかるくんとふっかと飲んだ日、翔太に会ったじゃん？そん時に、告白されて、、、｣

岩｢え、まじ？｣

騒ぎもせず、ひどく驚きもせず、落ち着いたリアクションだからこそ、相談しやすいのがひかるくん

ふっかなら、ここで、え！？とか騒ぎそうなのに

まぁ、相談内容の大半がふっかだから、ふっかに相談することはないんだけどね

｢しかもふっかが好きなこと見抜かれてて。それでもいいから、俺が忘れさせてやるからって、、、｣

へぇ、と感心してるのか、驚いてるのか、これはちょっと読めない反応

岩｢翔太って案外、ストレートなんだな｣

｢そう！こんなド直球で来られることなかったから、どうしたらいいのかと悩んでおりましてね｣

また、自然とため息が出る

相手がそこらへんの男だったらとっくに振っている

けど翔太だからこそこんなにも悩んでしまう

岩｢俺はふっか推しだけどね｣

｢ふっかが私の事好きじゃないんだから、推しも何もないよ｣

岩｢Aはさ、今までふっかしか追ってこなかったけど、直接気持ちを伝えたことはないじゃん？それなら気持ち伝えて、一か八か賭けに出るのもアリなんじゃない？｣

たしかに、さり気ないアピールは今まで散々してきたつもりだし、想いが滲み出てただけで、直接告ったことは無い

長年の片想いを終わらせるっていう意味でも、告白するという手段はアリなのかもしれない

岩｢何が起こるかなんて誰にもわからない。きっとみんな、それぞれ人には言えない想いがあるんだからさ｣

人には言えない想い

ふっかには言えない私の想い、ということだろうか