チグリジアー愛して、助けてー (ページ41)

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デスクで仕事をしていると、多くの社員が出社してくる時間帯になった

仕事に夢中になりすぎて、数十分前まで何に緊張していたのか忘れてしまっていた

トントンと肩を叩かれる

渡｢おはよ｣

｢っお、おはよ、、、｣

横を向くと、爽やかな笑顔で挨拶する翔太の顔

びっくりしたのと、気まずさから、ぎこちない挨拶になる

完全にあの件を忘れていた

てゆか、いつもはこんな肩トントンなんてしないのに！

朝から、あの笑顔とか眩しすぎるんだけど、、、

香｢ねぇー。ちょっと今の何？二人の雰囲気甘くなぁ～い？｣

この光景をたまたま見ていたであろう香織が、通りすがりにいじってくる

｢別に、普通だし！｣

香｢ふぅ～ん。ま、別に何があったかなんて、涼太から聞けるし～｣

｢はいはい、ラブラブでいいですね～。あと、私今日、ひかるくんとランチミーティングだから、お昼は旦那と二人きりでどうぞ｣

香｢岩本さんとランチなんて珍しいね。まぁ、岩本さんなら、ずっとあんたの相談役だったんだし、的確なアドバイスくれるんじゃない？｣

ランチミーティングなんて名ばかりのものだと、この人は最初から分かってる

さすが、親友。そして旦那に似て鋭い

斜め前のデスクを見ると、翔太が既に仕事モードに入っている

こんな悩んでんのは私だけか、と一つため息をついた