チグリジアー愛して、助けてー (ページ5)

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でっかい爆弾を残してった彼女は、旦那に抱えられながら颯爽と去っていった

だから実質、この場に渡辺の二人きりということで

渡「あーっと、えっと、どゆこと？笑」

最悪だ、いやタイプだけど、それは顔の話で、いや顔だけとか言ったら失礼だし

なんて言おうか考えてると、

渡「ぐはっ！お前百面相しすぎ笑別にタイプじゃないなら、そう言ってくれて良いし笑」

いや、笑い方、、、、

なんだか変な笑い方をする渡辺に、緊張もほぐれてきて

「いや、タイプじゃないわけじゃない！笑なんてあいうの？顔？がタイプ？的な？笑」

渡「ぐわはぁー！疑問形多すぎな！しかも顔って笑」

はっきり言い過ぎたかなーなんて思ったけど、笑ってる渡辺を見てたら、そんな申し訳なさも消えていった

なんだ、渡辺ってめっちゃ親しみやすいやつじゃん

今日のこの場面で、一気に彼に対する印象が変わった

「ふはっ、渡辺っておもしろ「翔太」

「へ？？」

渡「翔太、でいいよ。渡辺って、なんか堅苦しい感じするし、俺もAって呼ぶからさ」

『ふっか、って呼んでよ。先輩だけど、俺にとってAはもう、後輩とかいう感じしないし笑』

デジャヴだ、ただの

思い出さなくてもいい、思い出したくもない記憶が脳に纏わりついて、離れない

翔太、が、ふっかに重なる

渡「あ、別に嫌なら、全然良いんだけど」

何も応えない私が名前呼びを嫌だと思った彼が、少し寂しそうに言う

「ちがうちがう笑ちょっとびっくりして。うん、いいよ。うちも翔太って呼ぶわ笑」

へったくそな作り笑いで、翔太、なんて呼びかけると、彼もまた、A、なんて呼びかける