チグリジアー愛して、助けてー (ページ34)

今日:11 hit、昨日:8 hit、合計:557,325 hit

34 ページ34

「あ、蓮」

数メートル前から、蓮が小走りにやってくる

「えっと、なに？」

ふっかが何かを言いかけたから、尋ねるけど、やっぱ後でいいと言われ、それ以上は何も聞けなかった

蓮「あ、ふっかさん。お久しぶりです」

深「おぉー、目黒。毎回迎えに来て、ほんとよく出来た男だなーお前は。」

そう言って、目を閉じてうんうんと頷きがら、蓮に感心する

「ありがとね、いつも」

いつものように、私の顔よりも高い位置にある蓮の頭を撫でる

普通の男の子なら嫌がるはずなのに、蓮は全然嫌がらないし、私への反抗期というものもないから、可愛い

頭を撫でると、嬉しそうにするから、犬みたいだ

岩「おー、目黒。久しぶりだな」

お会計を終えた、ひかるくんが玄関から出てくる

蓮「岩本くん！あれ？前会った時より、なんか肩幅増強してない？」

岩「そー。最近肩の筋肉鍛えるトレーニングにハマってさ。気づいたら、シャツ小さくなってた笑」

「ほんと筋トレ好きだよねー。それ以上でっかくなってどうすんの！」

深「お前がでかくなりすぎると、俺がますますちっちゃく見えんじゃん」

岩「いいじゃん、その分顔ちっちゃく見えるよ」

辛辣すぎる笑

おい！なんて定番のツッコミをしながら、いつも通り怒るふっか

よかった、いつものふっかだ、とホッとする

ほっぺ膨らましちゃって、余計な顔が大きくなるのに

かわいい。

頬をぷくっとしているふっかに自然と笑みがこぼれる

岩「ほら、もう帰るぞ」

深「あいあい。じゃあ目黒、Aの事頼んだ」

蓮「ふっかさんに言われなくても、大丈夫です」

「どうせ一緒に帰るのに、頼んだも何もないから笑」

じゃあね、と手を振り、ふっかとひかるくんは反対方向に歩いていく

蓮「さ、俺らも帰ろ」

私たちも、二人肩を並べて、歩き出した