チグリジアー愛して、助けてー (ページ33)

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私の顔色があまり思わしくないということで、お開きになった

今日、ひかるくんの奢りだったから、もっと食べておけばよかった、と後悔

外に出ると、新鮮な空気がすぅーと体に入り込んで、胸の苦しさが少し減った気がする

あ、蓮に連絡しなきゃ

『今終わった！』

蓮『わかった。すぐ近くにいるから、5分で着く』

『了解。気をつけてね』

蓮『おう』

ついでに溜まっていたLINEをポンポン返していく

深「A」

急に名前を呼ばれ、ビクッとする

ひかるくんとまだ中に、一緒にいると思ってた

いつの間にか隣にいたふっかに気が付かなかった

「どした？」

ふっかの方に体を向けて、問いかける

すると、彼は急に私の顔の方に手を伸ばし、唇を親指で拭う

「えっ、ちょ、なに？口紅とれるんだけど」

深「もう取れてるよ。渡辺と一緒に来た時から」

「あっ、、、、」

思わず、唇を手で隠す

別に、翔太とキスしてたところを多分見られたわけでもないのに、女経験豊富なふっかには見破られてそうで、罰悪くなる

深「なに？ちゅーでもしてた？そんな顔色悪くなるほど酸素足りなかったの？」

「気分悪かったのは、元々だから」

深「ちゅーしてたのは、否定しないんだね」

「、、、っちがうから」

何をしていたかなんて、この男には一目瞭然だった

こんなに詰め寄られたこともないから、返しにも困る

しかも、さっきから質問してくるふっかの顔から、ちょっとした圧さえも感じる

深「なんか、今日のお前、変。女の顔してる」

見たこともないくらい切ない表情で、真っ直ぐに私を見つめるふっかと目が合うと、一気に胸が熱くなる

今日は、何回ドキドキするんだろう

感情が忙しなく起伏して、心をざわつかせる

何秒間見つめ合ったのかわからない

まるで、私たち二人しかいない世界のように思えた

深「あのさ、おれ「A！」