チグリジアー愛して、助けてー (ページ30)

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「んっ、、、ちょ、、、はぁ、」

触れるだけのキスが、だんだんと深いものに変わっていく

久々のキスにどうしたらいいか頭が真っ白になる

酸素を取り込もうと、空けた唇の隙間から、ぬるりとした感触のものが入り込んでくる

その途端に、全身の力が抜け、翔太にもたれかかる

渡「、、、はぁ、、、、キス、ひさびさ、、、？」

「、、はぁはぁ、、、んなこと、、、聞くな、、」

いつの間にか、向き合っていた体を半回転させ、またバックハグ状態になる

渡「俺さ、好きな子にしかこんなことしないから」

好きな子

それは、わたし、のことだろうか

「ねぇ、それってさ、「Aだよ」

くるしい、どきどきして、むねがくるしい

渡「深澤さん」

彼の口から、また思いがけない言葉が出てくる

渡「好きなんでしょ？」

渡「深澤さんのこと、好きなままでいいから。俺を見てよ」

バレてたんだ、ふっかのこと

ずっーとふっかしか見てなかったのに、今は目の前にいる翔太にどうしようもなくドキドキしている

あまりにも真剣なその目に、すがりたくなる

渡「返事とかはいらない。俺のこれからの態度を見て、考えて」

そう言って、私から体を離すと、個室まで送ると言って、手を引いた