チグリジアー愛して、助けてー (ページ28)

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ますます翔太がわからなくなった

昼間の言動といい、急に近くなった距離感に、戸惑う

ぐるぐる考えすぎて、お酒も入ってるせいか、気持ち悪くなり、お手洗いの前でしゃがみこんでしまう

「A？」

突然呼ばれた声に、振り向くと＿＿＿＿＿

「翔太、、、、」

今一番私の頭の中を悩ませている、御本人の登場

私がしゃがみこんでいるのを見て、急いで駆け寄ってきて、同じ目線までしゃがみこんでくれる

渡「どした？気分悪い？」

「ううん、少し酔っただけ」

渡「顔色わりぃよ。ちょっと外の空気吸いに行こ」

そう言って私を立ち上がらせようと、両肩を抱えられそうになったとき

「いや、大丈夫」

翔太の両手が、私の両肩に触れそうになったのを私は拒否した

翔太もそれを見て、え？って顔をする

「ごめんごめん！ほんと大丈夫！てゆか、彼女？待ってるんでしょ、早く行きなよ！」

気まずさから慌てて急に立ち上がると、ふらっと体が横に傾く

やばっ、ちょっと、酔ったかも

渡「っぶねぇ」

すぐ後ろで耳元にダイレクトに、低音ボイスが響き渡り、ゾクッとする

私のお腹あたりに、しっかりと翔太の右腕が回り込んでいて、倒れそうになった体を後ろから支えてくれた感じだ

若干バックハグされている状態

「ご、ごめんっ、もう大丈夫、」

恥ずかしくて、早く抜け出そうと右腕を外そうとすると

ガバッ

渡「待って。もうちょいこのまま」

右腕が首のところまで上がり、そこに左腕を添えられていて、後ろから体全体を覆われている

背中全体に翔太の体温が伝わる

完全なる、バックハグ状態