チグリジアー愛して、助けてー (ページ27)

今日:33 hit、昨日:8 hit、合計:557,347 hit

27 ページ27

なんとも言えない雰囲気になったけど、タイミング良くひかるくんが戻ってきてくれた

岩「さっきさ、翔太見たんだけど」

「え？翔太もここで飲んでんの？」

深「あー、渡辺くんだっけ？」

岩「なんか女の子と二人で個室で飲んでんの、ちらっと見えた」

「え、、、、」

思わず、心の声が出てしまった

自分の喉から発せされたそれは、いつもよりトーンが低い気がした

ちょっとショック

一途って言ってたのに。昼間私にあんなことしといて、結局女の子と遊んでんじゃん

＿＿＿＿＿いや、今一緒にいる子が本命なのかな

深「A？」

ふと名前を呼ばれ、はっとする

「、、、あぁ。、、、な、なんだ翔太も彼女いるんじゃん！うわー、気づかなかった、あいつ彼女いないとか言ってたくせにねー！」

無駄に言葉が出てくる。なんでだろう

まるで無理に取り繕ってるみたいに

岩「A、最近翔太と仲良かったしな」

「新年会で家まで送って貰ってから仲良くなってさ！」

深「けど、あいつ昼間Aの口拭って、それ舐めてたよね」

昼間の出来事を思い出し、急に恥ずかしくなったのを隠すように、大袈裟に喉を鳴らしながらビールを飲む

岩「俺見てたけど、Aの口になんも付いてなかったよ」

え、なにそれ

深「じゃあ、なんも付いてないのに、付いてるフリしてたってこと？」

なんだよそれー、と訳分からんという顔のふっか

訳分からんのはわたしだよ

岩「翔太なりに、何か魂胆があったんじゃないの？」

こちらに視線を向けるひかるくんに、今度はわたしが逃げるように、トイレと行って個室を出た