チグリジアー愛して、助けてー (ページ23)

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今、私何された？

今の光景を見ていたみんなが、唖然として静止している

いや、涼太くんだけなぜか、くすくす笑ってる

当の本人は、こっちを見てニヤリと笑ってる

香「えーっと、、、、渡辺は何してんの？」

渡「カレー付いてたから、取ってあげた」

うそ、いつの間につけてた

急に恥ずかしくなって、おしぼりで唇をごしごし拭く

岩「お前ら、そんな仲良かったっけ？」

深「いや、さすがに口に付いたやつ、ただの同期が舐めるか？」

なめ、舐める、、、あぁ、舐めたのか

若干卑猥な表現に聞こえるその単語に、ぶわーっと顔が熱くなる

渡「この前の飲み会で仲良くなりました。まぁずっと仲良くなりたいと思ってたんで、ラッキーでした」

「え、あ、そうなの？」

うん、と言って立ち上がる翔太

渡「んじゃ、お先に失礼しますね」

この気まずい雰囲気を作った彼はそそくさと去っていった

涼「ふふっ。翔太ってほんとわかりやすい。あれ？Aちゃん、顔真っ赤だよ」

涼太くんに言われて、右腕で必死に顔を隠す

香「渡辺のああいう強引なとこ、嫌いじゃない。もっと押せ」

岩「え？え？あいつそうゆうこと？」

「え、なに？どゆこと？そういうって何？」

さっきもこんな会話したな

今日はわかんないことだらけ、おまけに翔太がますますわかんなくなった

ひとり何が何だかわからないと、頭の中で葛藤していると

深「Aはわかんなくていんだよ」

そう言って、また私の頭を撫でる

ねぇ、どうしてそんな優しい顔するの？

私の気持ちに気づいてるくせに、思わせぶりな態度なんて取らないで

そんな思いとは裏腹に、もっと私を見て、私に触れて欲しい、なんて思ってしまう