チグリジアー愛して、助けてー (ページ22)

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渡辺side

渡「てか、Aはなんで、岩本さんと深澤さんとそんな仲良いの？」

先輩に対して、なぜかタメ語で話すAに疑問を抱いた

岩「Aは高校の時の後輩。んでふっかは俺と高校の同級生」

深「そ。だからAは、俺の可愛い後輩なの～」

深澤さんにわしゃわしゃと隣で撫でられるA

うざそうにしてるけど、その顔はどこか嬉しそうで、恋する女の顔に見えた

ドキッと胸が鳴る

トキトメなんかじゃなく、焦りと不安から

香「深澤さん、いろんな女触った手でAに触んないでください」

深「相変わらず容赦ないよね！？」

岩「いや、香織ちゃんの言う通りだよ。ふっか、触んな」

へいへいと言いながら頭に置かれた手を離す深澤さんを、Aは名残惜しそうに見つめる

あぁ、そうか、そういうことだったのか

Aを送り届けた日、彼女が悲しい顔をしてた顔の原因が、深澤さんじゃないかって思った

バレバレだよ、隠せてないよ

きっと岩本さんも涼太も宮舘も、Aの気持ちに気づいてんだろうな

深澤さんはどうなんだろ

気づいててあんなことしてたら、ただの思わせぶりじゃん

彼女の気をどうにか俺に向けたくて

渡「A」

そう名前を呼ぶと、こっちを向いたAの口周りに付いていたカレーを指で拭い、舐めた

まぁ、カレーなんて付いてなかったんだどね