チグリジアー愛して、助けてー (ページ14)

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川の水で膝や肘の血を洗い流した後、二人で草の上に座った

ずっと黙っていた蓮が口を開いた

蓮『俺さ、ほんとは嬉しかったんだ。新しい家族ができて、、、。俺の実の母さんさ、男作って離婚届置いて出ていってさ。けど父さんとお前の母さんが再婚して、お前の母さんすっげぇ優しくしてくれてさ、嬉しかったんだ。ただそれがちょっと照れくさくて、素っ気ない態度取ってたら、どこで折り合い付ければいいのかわかなくなって、、、』

そうだったんだ

きっと、蓮は蓮でずっと苦しんで来たんだろう、私はそれに気づいてあげられなかったことに反省した

『ごめん、気づいてあげられなくて。私お姉ちゃん失格だね』

蓮『いーや、俺の方こそごめん。ほんとは一生懸命話しかけて打ち解けようとしてくれてんの気づいてた。でもやっぱ照れくさくて、素直になれなかった』

だからごめん、と言って頭を下げた

急に弱気になった蓮が可愛く思えてきて、頭をわしゃわしゃと撫でる

『ふはっ、なんか犬みたい笑』

蓮『おい！髪ぐしゃぐしゃ！つか犬じゃねぇ！』

それでもお構いなしに頭を撫でまくると、撫でていた私の手首を捕まえて、雑に振り払う

ほんとさいあくっとかなんとか言いながら、髪の毛を整える

ﾌﾞｰﾌﾞｰﾌﾞｰﾌﾞｰ

私の制服のスカートのポケットのスマホが震える

慌てて、応答ボタンを押した

『はい、もしもし』

けど、そこから聞こえてくる言葉は、信じられないものだった