チグリジアー愛して、助けてー (ページ13)

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しかし、今までずっと避けていた相手に安易に話しかけられるわけでもなく、どうしようかと悩んでいた

その矢先、学校帰りに寄り道をしていたその帰り道に、河川敷で蓮が一人リフティングをしていたのを見つけた

いつもなら、このままスルーして帰る

けど昨日、もう蓮を独りぼっちにさせたくないと思い、思い切って声をかけた

『れーん！』

驚いた様子でこちらを振り返る

そしてすぐしかめっ面になる

蓮の元へ急いで駆け寄ろうとするが、急な下り斜面の坂道に私の足の回転が追いつくはずもなく、ゴロゴロと転がり落ちる

幸い、転がっていた時間は少なかったためそこまでダメージはないが、痛いものは痛い

『いったぁ、、、、』

夏服のため無防備な膝や肘からは少し血が出ていて、その血で刈り取った草がくっついている

蓮『おい！大丈夫か！！！』

ダッシュで走ってきたと思ったら、目の前で心配そうに私を見つめる

蓮『なんで、走ってくんだよ！！運動音痴のくせに下り坂なんか走んな！！ばか！！』

『は！？運動音痴じゃないし！！これでも小学校の頃徒競走1位だったんだけど！？』

『んなもん、ガキの頃の話だろ！？今はちゃんとした女の子なんだからもっと行動に気を遣え！』

運動音痴に思わず言い返してしまったけど、目の前で怒鳴る蓮を見て、思わず笑ってしまった

蓮『いや、笑ってる場合じゃねぇし、、、』

『いや、蓮が感情見せてくれたの初めてだなーって思って』

出会ってから初めて、蓮がこんなにも表に感情を出してくれたのが嬉しかった