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ユダン×ハ×イノチトリ ページ9

心地良い揺れが止まり、今まで暗かった瞼の裏が光を刺し始めた。


「…ギタラクルさん?」


担いでいた肩から私を降ろす。


「…」

彼は一言も発さなかった。

カタカタという機械音を抜いて。


「すみません、寝てしまっていたようですね。ここが二次会場でしょうか?」


ギタラクルさんが人前で話したがらないことを知っているから、わざわざ、聞いてますか?なんて言わない。


眠たい目を擦って前を見つめた。



そこに突然、


「その試験官は偽物だ!!」


そういう男が横に現れた。



「ぎ、ギタラクルさん、予想外の出来事です…。どうしましょう」



本当にハンター試験というのは恐ろしいやつだったらしい。

予想外の出来事に心臓が激しく波打つ。




胸に手を当てたまま動けずにいると、目の前に1枚のカードが横切った。




「君が本当の試験官だね♠」




先程現れたボロボロな彼は血を流し、それを待っていたかのように上空を飛んでいた何かが、彼の周りに集まった。




「…ひっ」


気持ち悪い。


あまりの衝撃的な光景に吐き気が襲う。


さっきまで胸に当てられていた手が口元に来た。





お陰で本物の試験官を見極めることは出来ましたが、その所為で私の吐き気は止まりません。









そう思った矢先、



「しっかり捕まっていてね♣︎」




奇抜なメイクをした彼の顔が間近にありました。





「ちょ、え、本当にえ、?、」



「んん、驚き方も愛らしいなァ♥」





「は、話してくださいっ!!私、自分であるけ、ますっ!!」


「イルミは良いのかい?♠」









「…え?」


「何故彼が良いのに、僕はダメなんだい?♣︎


今の顔なら、僕より彼の方が個性的だと思うんだケド♥」




威圧的な態度に咄嗟に身体が動いた。



べち。






彼の目元に私の手を重ねた。




お、おこ、おこられる…!!!







「くっ、ククッ、♥」



あれ、



怒られない?





それに、



「より君に興味が湧いたよ♠

けれど、先輩からの忠告だ。


嫌いな相手には何も言わず何もしないのが得策さ♥」












初めて見る笑い方だ。
















ーー果たして2次試験を無事終えることが出来るのか。

キュウ×ナ×テンカイ→←イルミside



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- うにゃ猫さん» お優しいコメントありがとうございます!!そう言って頂けるだけで力めちゃめちゃ出てきました!うにゃ猫さんに喜んでもらえるように頑張って書きますね!🫶 (1月23日 15時) (レス) id: f9859fc4d8 (このIDを非表示/違反報告)
うにゃ猫(プロフ) - とっても面白かったです!!!更新お待ちしておりますので頑張って下さい!(急かしてる訳では無いです!) (1月22日 17時) (レス) @page12 id: cc23ee52af (このIDを非表示/違反報告)
- おみじゅさん» コメントわざわざありがとうございます!!1番考えた夢主ちゃん設定見て下さりありがとうございます😭うわぁ本当でした!!英語が出来ないのがバレる…今から直してきます!教えて下さりありがとうございます!! (1月13日 16時) (レス) id: 1e80751cca (このIDを非表示/違反報告)
おみじゅ - コメント失礼します。主ちゃんの設定が大好きです!これからも更新頑張って下さい。あとイルミsaidのところsideではないでしょうか?間違っていたらすみません💦 (1月13日 15時) (レス) id: a6bf9f9a45 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2024年1月9日 22時

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