気弱な少女はハンターを目指す。

イルミside ページ8

久しぶりに彼女に会えた。



その美しい容姿は変わっておらず、自分だけが彼女を知っているという謎の安心感だけが脳内にあった。



彼女は情報屋だ。

それも特別な。

表向きは雑貨屋。

裏では情報屋。

情報なら何でも置いてあるし、噂話まで彼女のもとへ入っていく。

金を払えば払うほど、より詳しく正確な情報が手に入る。

仕事柄そんな彼女の商売を気に入り、月に1度か2度入店していたのだ。





そんな彼女の2面性は俺だけが知っているのだ。



満足間を感じてる理由はよく分からないけれど、

｢やあ｣


声を掛ける。

彼女の瞳が俺を捉えた。


その瞳はいつになっても変わらない。


穏やかで、儚い。


｢い、ギタラクルさん！！｣

彼女は俺の本当の顔を知っている。

それなのにも関わらず顔を隠していることに対して何かを感じたのだろう。

言い直しながら、その顔のときの名前を言った。



優秀だな。



もともとプライベートなことは聞かないし、俺も彼女のプライベートは知らない。


そんな関係が心地よくて調度いい。






また彼女は身体が弱い。

まる2日寝ずに仕事をするだけで高熱を出す。


そんな彼女がハンター試験で生き残れるはずが無い。



それでも彼女がハンターの資格が欲しいと言うんだ。




取らせるしかない、か。



ーー


俺だけが知っている筈の彼女はヒソカに1度会ったことのあるように見えた。


それもかなり怯えて。

もともと会話が得意な訳ではないし、


こんな変出者みたいな見た目だとそう怖がるのも当たり前だ。




何よりも問題なのは、









ヒソカがAを気に入ったこと。








それだけだった。

ユダン×ハ×イノチトリ→←シゴトナカマ×ハ×タヨリニナル

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