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リョウリ×モ×デキナクテドースンダ ページ17

本題はここから。




料理…




豚で言ったら、丸焼きか。







でも…




「丁度良い火加減なんて分かりません…っ!!!」




半泣きになりながら今まで食べた料理を思い出す。










そうだ。









「トンカツを作ろう…!!」









閃いたはいいものの、あんなに簡単だと称されていたトンカツが、



「こんなにも難しいの!?」



そう思い、ひたすらにパン粉を付ける。








「…っあつ」


油が跳ねて頬がひりひりする。










でも、こんなところでへこたれたら食材を持ってきて下さった皆さんに失礼だ。







頬拭って、慎重に且つさっと揚げるイメージでじっとトンカツを見つめる。









「で、できた!!!」





お皿に丁寧に乗せ、キャベツの千切りを乗せた。







ご飯なんてお腹に入ればなんでも同じだと思っていたから初めて料理をしてみると凄く楽しかった。



「(お店に帰れたら料理、してみよう)」





今までの食生活を大雑把で汚い千切りキャベツを眺めながら思い出す。






速く、メンチさんとブハラさんのところに行かないと…!!






私が2人の座るテーブルまで早歩きで行くと、








「ふー、腹いっぱいだ…」







「ワタシも」















その言葉を耳にし、己の持っている2人分のトンカツに目をやる。









そのお皿を傾けさせることは無く、その場で膝を付く。











「…」





終わった。








そう終わったのだ。
















「…ご、ごめん、なさい」


その場で涙が零れた。















「んん美味しい♣︎」



私が誠心誠意を込めて作ったトンカツを彼はつまみ上げて飲み込んだ。



「ひ、ひ、そか、さん?」


ふとさっきまで周りには誰も居なかった筈の隣にはヒソカさんが立っていた。




「キミ、料理人になったら?♢

ボクの全財産を投資するよ♥」


平凡な味な筈なのに、何故彼はここまで言うのだろうか。


「わ、私は!料理人にはなりたくありません…」


自信が無くなり声が小さくなっていった。





「そっか♠

じゃあ奇術師からの予言、きっとキミは泣いて喜ぶだろう♢」





そう言って彼は上を見上げた。





風を切った音がして、私も上を見る。






一瞬の間に人が空から降りてくるのが見える。





「え、あ、え?」



「キミ、驚いた顔もすっごく愛らしい♥」


背筋が凍るのと共に、私は期待に胸を踊らせていた。







「ちと、酷じゃないか?」

ネコサン×ト×ジゴクニオチヨウ→←ハクシキ×ト×イワレテモ



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- うにゃ猫さん» お優しいコメントありがとうございます!!そう言って頂けるだけで力めちゃめちゃ出てきました!うにゃ猫さんに喜んでもらえるように頑張って書きますね!🫶 (1月23日 15時) (レス) id: f9859fc4d8 (このIDを非表示/違反報告)
うにゃ猫(プロフ) - とっても面白かったです!!!更新お待ちしておりますので頑張って下さい!(急かしてる訳では無いです!) (1月22日 17時) (レス) @page12 id: cc23ee52af (このIDを非表示/違反報告)
- おみじゅさん» コメントわざわざありがとうございます!!1番考えた夢主ちゃん設定見て下さりありがとうございます😭うわぁ本当でした!!英語が出来ないのがバレる…今から直してきます!教えて下さりありがとうございます!! (1月13日 16時) (レス) id: 1e80751cca (このIDを非表示/違反報告)
おみじゅ - コメント失礼します。主ちゃんの設定が大好きです!これからも更新頑張って下さい。あとイルミsaidのところsideではないでしょうか?間違っていたらすみません💦 (1月13日 15時) (レス) id: a6bf9f9a45 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2024年1月9日 22時

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