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イシキ×ヲ×テバナス ページ12

目の前にゴンくんが現れ、緊張感が解けた。



きっと彼ならヒソカさんの興味を惹いてくれる筈。







そう思った瞬間安心感に襲われた。









大丈夫、ここで私が倒れても失格になるだけだ。







また来年受ければ良い。










そう思うと足から崩れ落ちた。








「Aさん!!」









「…10分だけ」












そう言って意識を手放した。




ーー






頭がクラクラする。




痛い…



変な頭痛がして頭に手を当てる。




「A、大丈夫か!?」




「くら、ぴかさん?」














至近距離に顔があることに驚いた。







「あれ?私、ハンター試験失格なんじゃ」






「そんな訳が無いだろう。そうだとしても私が全力で阻止する」



真面目な顔で言うものだから、


「クラピカさん、わざわざありがとう」



口元が緩んだ。



「それより、体調は大丈夫なのか?」



私を抱き抱え、前を見て喋る。





「すみません、ここに来る前3徹したものですから」



彼が走りながらこちらを覗く、



「仕事、しているのだな」



目を大きくして立ち止まる。



「すみません、わざわざありがとうございました。ここからは私も自分の足で走ります」


「いや、良い。体調が優れない者をそのままにしておく気は更々ないからな」



「わ、わざわざすみませんっ」



「いや、良いんだ。このくらいのこと造作もない」


改めて彼が走り出すと前髪が浮いた。





華奢な方なのに、人1人抱えて走れるんだな。





そんなことに気を取られた。




「先程、働いていると言っていたな。何の仕事をしているんだ?」


覗き込まれることはなく、瞳を見て話さないとはこんなにも楽なのだなと思った。



「自営業です。雑貨屋を営んでいて…」


「凄いな。ご家族と一緒にか?」


「いえ、私が幼い頃に家族は他界しています」


「…すまない。無神経だった」


「いいえ、気にしないで下さい。仕方のないことですので」


笑ってみせるも彼は顔を歪ませるばかりだった。


「…私も家族を小さい頃に亡くした。」


彼の哀しそうな表情に胸が痛む。


「そうでしたか…」


「だから、その、良ければ話ぐらいは聞けるぞ」

「クラピカさんはお優しいのですね。
お言葉に甘えさせて頂いても良いですか?」


「あぁ」



















「私、父と母と、妹と弟と5人暮らしだったんです」

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- うにゃ猫さん» お優しいコメントありがとうございます!!そう言って頂けるだけで力めちゃめちゃ出てきました!うにゃ猫さんに喜んでもらえるように頑張って書きますね!🫶 (1月23日 15時) (レス) id: f9859fc4d8 (このIDを非表示/違反報告)
うにゃ猫(プロフ) - とっても面白かったです!!!更新お待ちしておりますので頑張って下さい!(急かしてる訳では無いです!) (1月22日 17時) (レス) @page12 id: cc23ee52af (このIDを非表示/違反報告)
- おみじゅさん» コメントわざわざありがとうございます!!1番考えた夢主ちゃん設定見て下さりありがとうございます😭うわぁ本当でした!!英語が出来ないのがバレる…今から直してきます!教えて下さりありがとうございます!! (1月13日 16時) (レス) id: 1e80751cca (このIDを非表示/違反報告)
おみじゅ - コメント失礼します。主ちゃんの設定が大好きです!これからも更新頑張って下さい。あとイルミsaidのところsideではないでしょうか?間違っていたらすみません💦 (1月13日 15時) (レス) id: a6bf9f9a45 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2024年1月9日 22時

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