QK病系短編集4 (ページ39)

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izw side

伊「もうちょっとで道の駅みたいなのあるから、そこ停まってもらうからね。」

福「…っ、ん、、ｯｯ、ぉぇっ、けほっ、、」

伊「ん、もう我慢しないで出しちゃお。吐いちゃった方がすっきりするでしょ。」

福「ｯｯ、ゃ、だっ、、んぐっ、ぇっ、、」

伊「我慢してても辛いだけでしょ？嫌かもしれないけど、ちょっとだけ頑張ろ。背中さするからね。」

もう明らかに限界なのに、それでも頑なに吐くことを拒むから、半ば無理やり袋を握らせて。

嫌がってるのに申し訳ないって気持ちもありつつ、軽く背中をさすれば、やっぱり限界だったみたいですぐに戻し始めた。

福「んっ、げぇっ、、おぇっ、ﾊｧｯ､ﾊｧｯ、げほっ、ぇっ、、ｯｯ、ﾊｧｯﾊｧｯ、、」

伊「大丈夫。落ち着いて、ゆっくり息吸って。」

福「ｯｯ、はぁっ、ぅぇっ、、も、やだぁっ、、ぉぇっ、、」

伊「嫌だね、ごめんごめん。あ、ほら、もう停まれるとこ着いたからね。もうちょいしたらマシになると思うから。」

そうこうしている間に、車は道の駅の駐車場に到着して、エンジンを切ったことで特有の揺れも収まった。

このまましばらくすれば少しずつ吐き気は落ち着いていくはずだから、福良さんにもそれを伝えて。

実際、数分経つ頃にはえずくこともなくなって、呼吸も落ち着いてきたみたい。

あれだけ吐いてしまったからか、疲れ切ってる感は否めないけど。

福「…はぁ、、うん、もうだいじょぶ、だと思う。ごめんね。袋片付けてくる。」

伊「ん、よかった。俺も無理やり吐かせてごめん。片付けは俺やっとくから、福良さんは休んでて。」

福「ん、ごめん、、ありがと。」

ここで少し休憩したあと、目的地まではもうしばらく車に揺られなきゃいけないから、今は少しでも休んで体力を温存してもらいたい。

できれば、福良さんが寝てる間に出発できたらいいんだけど。