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gn side
んー、怪しいなぁ。
朝からずっと、ゲホゲホと苦しそうな咳をしている福良さん。
訊いたら、大掃除で埃が舞ったせいだとか言ってて、午前中は僕もそれを信じてたんだけど。
お昼になって、みんながご飯を食べに行ったり或いは持ってきたお弁当を食べたりし始めても、福良さんが席を立つことはなくて。
かといって、めちゃくちゃ仕事が乗ってるってわけでもなさそうだし、締切に追われて焦ってる雰囲気もない。
加えて、時折見せる辛そうな顔と、こめかみを押さえる手。
…これは、、やっぱり、咳の理由は大掃除なんかじゃなくて風邪なんじゃない？
もう一回聞いてみようかな。
でも、きっと福良さんのことだからまた誤魔化してくるだろうし。
ちょっと、問ちゃんにでも相談してみよう。
そう思って簡単に状況を連絡すれば、すぐに既読がついて、企画の相談と称してこっちの部屋に来てくれることになって。
問「言ちゃんおつかれー。」
言「ん、来てくれてありがと。」
問「いえいえ。で、企画の相談ってなーに？」
言「あ、そうそう。これなんだけど、ちょっと見てくれる？」
それっぽい話をしながら問ちゃんはチラチラと福良さんの様子を窺ってくれてるけど、段々その表情が険しくなっていく。
これは多分、問ちゃんの目にも福良さんは体調が悪いように見えてるんだろうな、、
問「ちょっとさ、一旦こっち来てもらってもいい？」
言「うん、おっけー。」
そのまま、一度廊下に連れ出されて、人気の少ない場所まで来たところで作戦会議開始。
問「あれはどう見ても具合悪いでしょ。咳だけじゃなくて、多分熱もあるよ。」
言「やっぱそう思う？頭も痛そうにしてるんだよね。どうやったらちゃんと休んでくれるかなぁ。」
問「僕たちが言うより、河村さんとかから言ってもらった方がいいんじゃない？」
言「いや、今日河村さんいないんだよ。伊沢さんも須貝さんもいないの。」
問「わぁ、マジかぁ。じゃあ、僕たちでどうにかするしかないかぁ。」
そこからしばらく話して、一応作戦は固まった。
これがうまくいくかは正直五分五分だけど、、
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作者名：くら | 作成日時：2024年2月17日 20時
