QK病系短編集4 (ページ29)

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⑦fkr[mn,gn]☆リクページ29

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福「ｯｯ、ｹﾎｯｺﾞﾎｯ、ｺﾎｺﾎｯ、、んんっ、、」

言「…福良さん風邪ですか？のど飴要ります？」

福「いや、大丈夫。昨日部屋の大掃除したらホコリ吸っちゃったみたいでさ。」

言「ふうん、ならいいですけど。珍しいですね、こんな時期に大掃除なんて。」

福「この前買った新しい本棚届いたから、模様替えついでにね。ちょっと張り切りすぎたわ。」

言「わ、前言ってたやつ、ついに買ったんですね。いいなぁ、僕もそろそろ今の本棚いっぱいだからどうにかしないと。」

…よし、完璧。

実は、大掃除だの本棚だのって話は、全部事前に考えておいた言い訳で。

本当は、シンプルに風邪で咳が酷いんだけど、そんなことバレたら帰らされちゃうから対策しておいたんだよね。

言はしっかり騙されてくれたし、この会話を聞いてたこの部屋にいる大勢の人たちも、何も言ってこないということは信じてくれたはず。

…とはいえ、こんな言い訳で騙せるのは他人だけで、自分の身体は確実に不調を訴えてるけど。

2日前、土曜日に感じた些細な喉の違和感は、昨日には咳や頭痛といった完全なる体調不良に変わっていて。

休みの間にどうにかするために昨日はひたすら寝ていたのに、月曜日の今日になっても状況は改善するどころかむしろ悪化していて、熱まで出てきた。

だけど、今日は大きめの会議もあるからどうしても休みたくなくて、無理やり出社して平静を装って仕事をしてるってわけ。

幸い、不調を隠す能力は高い方だと自負しているし、やたらと勘の鋭い河村やら伊沢やらは今日はオフィスに来ないから、このままなら問題なく隠し通せるはず。

…いや、まあ、正直なことを言えば、めちゃくちゃしんどいけどね。