QK病系短編集4 (ページ23)

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sgi side

…2分、、2分半、、3分、、、

っ、、そろそろ、戻ってほしいんだけどな。

いつもだいたい2分くらいで終わるから、こんなに長く続く発作を見るのは初めてで、不安が募る。

須「福良さん、お願いだから戻って来てよ。ね、もういいでしょ？」

福「………ん、、んん、、」

須「ｯｯ！福良さん！？聞こえる？聞こえてたら手握って！」

福「…ぅん、、すがぃ、さん、？」

須「…はぁっ、、よかったぁ、、おはよう。ちゃんと俺のこと見えてるし声も聞こえてるね？」

発作が始まってから3分半が経とうとした頃、ようやく福良さんから反応が返ってきて、つい安心して大きな声出しちゃった。

まだちょっとぼんやりしてる感じはあるけど、問いかけには反応してくれるし、目も合わせてくれたから意識はしっかりありそう、かな。

須「どっか痛いとか苦しいとかない？」

福「ん、、ちょっとだけ、頭が、、あと、喉乾いちゃった。」

須「わかった。待ってね、誰かに飲み物持ってきてもらうわ。頭痛いのは冷やしたりあっためたりする？」

福「んーん、少し休めば治るぐらいだから平気、、」

須「了解。じゃあしばらくここで休もうか。」

うん、大丈夫そうだね。

発作中にずっと口開いてるから終わったあとに喉カラカラになっちゃうのはいつものことだし、頭痛とか倦怠感とかが残るのもわりとよくあることだから。

ただ一応、いつもより発作の継続時間が長かったことはしっかり共有して、次の通院で病院の先生にも伝えるように念を押しておいた。

このあと、もう大丈夫だから予定通り撮影を進めるって言い張る福良さんと、心配だから今日は休もうと説得する俺たちの間で若干一悶着あったけど、まあそれは割愛、ということで、、

-fin.-