QK病系短編集4 (ページ17)

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ｽﾀ「はい、カット！お疲れ様でしたー。」

乾「お疲れ様でした〜、ありがとうございました。いやー、楽しかったけど難しかったぁ。」

と「…っ、ありがとうございました！」

終わったぁ、、！

途中で覚えた違和感は見ないふりをして、収録に集中しなくてはと思っていたのに。
嫌な予感は当たるもので、気がついてから撮影が終わるまでの数十分で自分でも驚くほどに体調は急降下してしまった。

なんとなく感じていただけだったお腹の不快感は、いつしか完全な吐き気に変わっていて、大きな声を出そうとすると、戻してしまいそうで。

それでも、なるべくいつも通りにと心がけてはいたけれど、上手くできていたかどうか、、

急に不安になって、ちらっと乾さんの方に目を遣ると、何故か乾さんもこちらを見ていてしっかりと目が合って。

乾「…ねぇ、とむ。もしかして、具合悪い？」

と「…ぇ、ぃや、そんなことは、、」

乾「あ、嘘つくの無しね。ちゃんと教えて。」

と「ｯｯ、すみません、、撮影中に、少し調子が悪いなと、、」

乾「やっぱり。途中から口数減ったからどうしたのかなぁって思って。」

…あぁ、やっぱりいつも通りにはできてなかったのか。

ただでさえゲームチャンネルは音声メインだから、しっかり喋らないと視聴者さんに反応が伝わりにくいのに、、

とは言え、今更後悔したところで撮り直すわけにもいかないから、次回への反省点として心に刻んでおくしかなくて。

それより、今はこの気分の悪さをどうにか、、

乾「てか、よく見たら顔色悪いね。今日はこのあとここ使わないし、ちょっと休んでく？それか、帰ったほうが良さそうなら駅まで送ってく。」

と「ゃ、そんな、、多分、少し休めば良くなると、思うので、、」

乾「ほんと？じゃあ、横になってて。俺、撮影終わった報告だけ行ってくるけどなんか欲しいものある？」

と「んと、、その前に、一度お手洗いに、、」

乾「え、あぁ、行ってらっしゃい。必要なものとかあったら適当に連絡して。」

乾さんが色々と心配してくださっているのを遮るような形で申し訳ないけれど。

でも、まさかこんなところで吐いてしまうわけにはいかないから、動けなくなる前になんとかお手洗いまで行かないと、、