QK病系短編集3

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tm side


しばらく目をつぶって、おそらく眠っていたであろう福良さんが不意に目を開けて。


と「おはようございます。気分いかがですか？」

福「……」

と「福良さん、、？」

福「…っ、、なんか、お腹痛い、、トイレ行ってくるっ、」

と「あ、じゃあ一応これ持っていってください。あとスマホも！」


声をかけても反応が無かったから、吐き気で喋ることも難しいのかと思って袋を構えたけれど、どうやら違ったらしい。


さすがにお手洗いまで着いて行くわけにはいかないから、袋とスマホを持ってもらって見送って、念のためそれを乾さんにもお知らせしておく。


それで、そのまま待つこと数十分。

福良さんはまだ戻ってこないし、連絡もなくて。


お腹の調子が良くないと分かっている以上、様子を見に行くのもなんだか躊躇われるけれど、もし連絡できないほどに具合が悪いのだとしたら大変だから。

足音を忍ばせて、お手洗いまで来てみたものの、物音がしない。


…もしかして、本当に倒れてしまっている、、？


そんなことを考えたら、途端に怖くなってしまって。

(ｺﾝｺﾝ)
と「福良さん、大丈夫ですか？」

福「…とむ、、？」

と「はい、とむです。すみません、心配になってここまで来ちゃいました、、」

福「ゎ、ごめん、、ちょっと、まだ、気持ち悪くてっ、、」

と「や、全然急かしてるわけじゃないので、ごゆっくり！、、ぁ、でも、もしお腹落ち着いたなら、戻ってきませんか？ここじゃ寒いですし、、」


不安になって声を掛けたら、ちゃんと返事が返ってきたからほっと胸を撫で下ろした。

まだ調子は良くないみたいだけど、見えるところにいてくれたほうが私としては安心できるから、出てきてくれないかと頼んでみると、少し間があった後に鍵が開いて。


福「ごめ、ふらふらしてて、、仮眠室まで戻るの、手伝ってもらっていい、、？」

と「はい、もちろん。」


今まで以上に真っ白な顔で、ふらふらと覚束ない足取りの福良さんをできうる限り支えて、仮眠室への廊下をゆっくり歩く。


途中で、ちょうど様子を見に来てくれたらしい乾さんとも合流して、二人で両側から支えることで無事に布団に辿り着くことができた。


けど、、

福「…ｯｯ、、ﾊｧｯ、きもちわるぃっ、、」

と「身体、横向けときましょうか。少し熱も出てきましたかね、、」

まだまだ、福良さんの身体は福良さんを休ませてはくれなそうで、見てるこっちまでなんだか苦しくなってくる、、

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