QK病系短編集3

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kwwr side


山本が、朝から明らかに様子がおかしかった。

どこがって明確には言えないんだけど、立ち居振る舞いも言動も全部が不自然で、何をしていても別のことに気を取られているみたいな、そんな感じで。

だから、撮影終わりに少し話を聞いてみようとしたんだけど、僕じゃダメだったか、、


このまま放っておくのは良くないような気がするから、伊沢か須貝さんかその辺りに託すことにしよう。

そう思って席を立ったけど、直後に後ろから聞こえてきた異様な呼吸音に、すぐに振り返ることになって。


あまりにも苦しそうな様子に一瞬焦ったけど、落ち着けと自分に言い聞かせて、しっかり山本の様子を確認する。


ん、、これは、、過呼吸、か、、？


河「山本、こっち見て。」

山「…んっ、ﾋｯｯ、ﾊｧｯﾊｧｯｯ、、」

河「大丈夫。苦しいけど、酸素は足りてるからね。何も考えないでいいよ。ゆっくり長く息吐いて。」

山「はっ、、ふぅっ、、ﾊｧｯｯ、」

河「上手にできてる、そのままもうちょっと続けよう。すぐ楽になるから大丈夫。」


もし違ったらどうしようかとも思ったけど、どうやらあっていたようで、深呼吸を促せば徐々に呼吸は整ってきて。


河「治まったね、よかったよかった。どこか辛いところはない？」

山「んん、、かわむらさん、さっき、ごめんなさい、、」

河「ん？なんのこと？」

山「そのっ、、心配、してくれたのに、冷たい言い方、して、、」

河「あぁ、そんなことか。全然気にしてなかったからわかんなかった。」


いきなり謝ってくるから何事かと思えば、さっきの会話を気にしていたらしい。

他の人を呼ぼうと思って急に席を立ったから、僕が気分を害したと勘違いさせちゃったのかもしれないな。

だけど、それだけで過呼吸まで起こすとは考えづらい。

きっと、何か他にも原因があると思うんだけど。
というか、今日様子がおかしかったことと繋がってる、と思うんだけど、、

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